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日本語の最新号及びバックナンバー

バックナンバーはこちら

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   日本・バングラデシュ交流メールマガジン(第48号・2005/12/15)  
        ―日本とバングラデシュの橋渡しのために―  
     
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□ 目次 □

【1】堀口大使メッセージ「自爆事件について思うこと」

【2】最近の日本・バングラデシュ関係
[これから]

●ジャパンカップ戦勝記念日柔道大会2005(12月18〜19日・ダッカ)
●開発援助勉強会(12月18/20日・ダッカ)
●サイクロン・シェルター供与式(12月21日・チッタゴン)
●独立記念日ジャパンカップ空手トーナメント2005(12月23日・ダッカ)

[これまで]
●青年海外協力隊セミナー(12月15日・ダッカ)
●参加型農村開発プロジェクト2開始セミナー(12月14日・ダッカ)
●BRAC農村保健プログラム署名式(12月13日・ダッカ)
●日本−バングラデシュ友好学校署名式(12月11日・ダッカ)
●留学生無償帰国留学生報告会(12月11日・ダッカ)
●農業・食料不足撲滅セミナー(12月10日・ダッカ)
●堀口大使政策講演会(12月7日・ダッカ)
●バングラデシュ投資セミナー(12月7日・東京)
●初等教育セミナー(12月6日・マイメイシン)
●日本文化イベント(12月2日〜4日・チッタゴン/ランガマティ)

[お知らせ]
●バングラデシュモデル・ウェブサイト更新情報
●日本企業支援ウェブサイト更新情報

【3】青年海外協力隊リレー連載・第10回
「JOCV初“おしゃれ隊員”」
(平成16年度1次隊・感染症対策 鈴木理香子)

【4】編集後記


【1】堀口大使メッセージ「自爆事件について思うこと」

バングラデシュの政治状況は、明年10月に現政権が退陣して選挙管理内閣に引 き継がれ、2007年1月に国会議員選挙が予定されていることから、同選挙に向 けて様々な動きがあることが予想されます。

この背景の下で8月17日の全国的な同時爆破事件以来、裁判官2名の殺害、裁 判所や法律事務所の職員や警察官の殺傷などジャマトゥル・ムジャヒディン・ バングラデシュ(JMB)によるとされる犯行がテロの対象を裁判官、法務大 臣、更に学校などに広げるとともに、攻撃を予告し実行するやり方、自爆テロ を含む方法のエスカレートなど、これまでバングラデシュには見られないもの であるだけに、バングラデシュ社会に混乱と戸惑いを与えています。

かかる事態に対し、ジャーナリズムも経済界も一致して今回の事態はバングラ デシュの憲法及び国家に対する挑戦であるだけに、全ての政党や関係者が日頃 の政争をひとまず棚上げし、この国家的危機に対し心を一つにして対処すべき であると呼びかけました。私どもとしても一日も早く挙国一致体制の実現を 願っています。

一方、JMBの主張する「イスラム法の支配する国家の建設」という目標につい ては、現実感がなく一般のバングラデシュ人の支持は得られそうには思えませ ん。そうなるとJMBの若者達が貴重な命を犠牲にして訴えようとしているの は、現在の政治に対する覚醒なのかも知れません。彼等が無辜の人々を殺める ことは到底許すことはできませんが、彼等の行為を、バングラデシュが一日も 早くガバナンスを改善し、また、経済成長を通じて雇用機会を創出し社会的正 義を実現して欲しい、そのために対立的政治を乗り越え一致団結して国の発展 に取り組んで欲しいという訴えと捉えることができるかも知れません。ガバナ ンスが改善し社会正義実現に向けて動き出せば、彼等の無謀な行為によって命 を失った人たちの霊も浮かばれ、また、これ以上の自爆テロもなくなるか、も しくは大幅に改善することも期待できます。

日本としても、バングラデシュの人々とともに、社会正義を実現すべくガバナ ンスの改善を支援していく所存です。

(バックナンバー)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/mailMagazine/index.html
(小冊子「日本とバングラデシュの橋渡しのために」)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/pdf/merumagabook.pdf


【2】最近の日本・バングラデシュ関係

[これから]
●ジャパンカップ戦勝記念日柔道大会2005(12月18〜19日・ダッカ)

12月18日(月)と19日(火)の午前9時から午後5時まで、ダッカ市内ナショ ナル・スポーツ・カウンシルにおいて、バングラデシュ柔道連盟と当館の共催 で「ジャパンカップ戦勝記念日柔道大会」が開催され、全国から選りすぐりの 柔道家達が技を競い合います。入場は無料ですので、お気軽にお越しくださ い。

プログラムは以下のとおりです。なお、19日のメダル授与式には、宇喜多臨時
代理大使も出席する予定です。
18日
  11:00 開会式
  16:00 メダル授与式
19日
  16:00 メダル授与式

お問い合わせは大使館広報文化班まで。
電話:(880-2)881-0087、FAX:(880-2)882-6737

●開発援助勉強会(12月18/20日・ダッカ)

12月18日(日)と20日(火)の両日、バングラデシュ開発援助勉強会を下記の 通り開催いたします。

今次勉強会では、各々の講師からプレゼンテーションいただいた後、出席者の 皆様と議論を行いたいと思います。ご関心ある方はどなたでも参加を歓迎しま すので、皆様お誘い合わせの上お気軽にお越しください。

第29回開発援助勉強会(北村名古屋大学助教授講演会)
日 時:2005年12月18日(日)午後5時〜午後7時
場 所:在バングラデシュ日本大使館 3階会議室
     Tel. 02-8810087(担当:吉田)
発表者:北村友人名古屋大学国際開発研究所助教授(元ユネスコ本部勤務。現
在、ダッカ大学で1ヶ月半客員教授をされています。)
テーマ:バングラデシュの教育に日本はどのように貢献すべきか―教育開発研
究者の視点から―
使用言語:日本語
連絡先:出席ご希望の方はできる限り前日までに当館吉田までご連絡くださ
い。
akemi.yoshida@mofa.go.jp Tel 02-8810087 Fax 02-8826737

第30回開発援助勉強会(石川(財)結核予防会結核研究所副所長講演会)
日 時:2005年12月20日(火)午後4時〜午後6時(通常よりも1時間早まり
ます)
場 所:在バングラデシュ日本大使館 3階会議室
     Tel. 02-8810087(担当:吉田)
発表者:石川信克(財)結核予防会結核研究所副所長
テーマ:バングラデシュにおける結核対策の展開と今後の課題―バングラデ
シュ保健・医療協力26年の経験を踏まえて―
使用言語:日本語
連絡先:出席ご希望の方はできる限り前日までに当館吉田までご連絡くださ
い。
akemi.yoshida@mofa.go.jp 
Tel 02-8810087 Fax 02-8826737

●サイクロン・シェルター供与式(12月21日・チッタゴン) 12月21日(水)午前11:30より、チッタゴンにおいてサイクロン・シェルター 供与式が行われます。 日本はこれまで5次にわたり81機のサイクロンシェルターを供与し、1998年の サイクロン襲来時には、地域住民の被害を最小限に食い止めることに貢献しま した。

●独立記念日ジャパンカップ空手トーナメント2005(12月23日・ダッカ) 12月23日(金)午前9時半から午後5時まで、ミルプール・ショヒッド・スフ ラワルディ・インドア・スタジアムにおいて、バングラデシュ空手連盟と当館 の共催で「独立記念日ジャパンカップ空手トーナメント2005」が開催されま す。全国各地から予選を勝ち抜いた空手家達が出場します。入場は無料ですの でお気軽にお越しください。なお、午後4時に行われる閉会式には堀口大使他 が出席する予定です。

お問い合わせは大使館広報文化班まで。
電話:(880-2)881-0087、FAX:(880-2)882-6737

[これまで]

●青年海外協力隊セミナー(12月15日・ダッカ) 12月15日、財務計画省経済関係局(ERD)は国際協力機構(JICA)の協力を得 て、バングラデシュにおける青年海外協力隊の活動セミナーをERDで開催しま した。宇喜多臨時代理大使の出席の下、協力隊員による活動報告などが行われ ました。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/en/embassy/speeches/sp_jocv151205.html

●参加型農村開発プロジェクト2開始セミナー(12月14日・ダッカ) 技術協力「参加型農村開発プロジェクト(PRDP)フェーズ2」の開始を受け て、農村開発と地方ガバナンスについてのセミナーが、12月14日、関係省庁や ドナー関係者の出席を得て、地方農村開発技術局(LGED)会議場で開催されま した。

PRDP1では、「リンク・モデル」(地域住民と農村開発行政機関を結び住民の 意向が開発に反映される枠組み)をタンガイルの4ユニオンで実施しました が、PRDP2では対象地域を広げ、更にリンク・モデルを普及させる予定です。
堀口大使は、行政機関とNGO等民間との連携の重要性について挨拶しました。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/en/embassy/speeches/sp_prdpii141205.html

●BRAC農村保健プログラム署名式(12月13日・ダッカ) 12月13日、チッタゴン丘陵地帯における共同体保健ケア・プログラムに対する 約8万3千USドル(約530万タカ)の日本の支援についての署名式が、堀口大 使とBRACアーメド代表との間で大使館にて行われました。

現在、BRACはチッタゴン丘陵地帯の25郡の内13郡において保健プログラムを実 施しており、今回の日本の支援によって残りの12郡にもプログラムの対象が拡 大されます。保健サービスの拡大と改善によって、約130万人の人々が恩恵を 受けることが期待されています。特に、チッタゴン丘陵地帯におけるマラリア の罹患率と死亡率は深刻な状況にあり、BRACは放射線治療を実施しています。 加えて、結核対策も優先事項とされています。

日本は、バングラデシュ国内における94のNGOによる114のプログラムに対し て、総額約829万USドル(約49億7千万タカ)の支援を行って、草の根レベル での社会開発におけるNGOの活動に寄与しています。

署名式に関する当館発プレス・リリースは以下のウェブサイトに掲載されてい
ます。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/en/news/pr/pdf/pr_brac131205.pdf

●日本−バングラデシュ友好学校署名式(12月11日・ダッカ)

12月11日、草の根・人間の安全保障無償資金協力による、農村振興協会 (Society for Advancement of Rural Areas、SARA)の日本−バングラデシュ 友好学校の増設計画の署名式が、堀口大使とSARA代表チョウドリー博士との間 で大使館にて行われました。

SARAは、バングラデシュ北東部シレット市郊外の農村地域の教育振興、女性の 就業機会の促進を目的とした職業訓練を実施しており、今回は、その施設の増 設により、中等教育の学生の120名を受入る校舎が完成することになります。

又、日本−バングラデシュ友好学校の由来は、元浜松医科大学学長故川島氏が 中心となって、浜松地域の団体や住民が支援した財源をもとに建設された経緯 から、施設を管理・運営しているSARAが日本への感謝の意味を込めて、日本− バングラデシュ友好学校と命名したものです。

署名式に関する当館発プレス・リリースは以下のウェブサイトに掲載されてい
ます。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/en/news/pr/pdf/pr_sara111205.pdf

●留学生無償帰国留学生報告会(12月11日・ダッカ)

12月11日、先般帰国した18人の留学生無償支援(JDS)留学生が日本での経験 等を報告する会が、財務計画省経済関係局のNECビルで行われました。帰国留 学生達は日本での2年間の研究プログラムを終え、今後はバングラデシュ発展 のため、それぞれの分野で重要な役割を果たすことが期待されています。

2006年度JDS留学生の募集は10月20日に締め切られ、今年は350人以上のバング ラデシュ人が応募しました。最終合格者数は20名の予定です。

JDS卒業生のリストは研究テーマとともに以下のウェブサイトに掲載されてい
ます。
http://sv2.jice.org/jds/scholarships/bangladesh/bangladesh_org.html#09

●農業・食料不足撲滅セミナー(12月10日・ダッカ)

12月10日、JICA同窓会は、バングラデシュ農業研究審議会(BARC)において、 「バングラデシュ農村地域における農業と食糧不足撲滅」に関するセミナーを 開催しました。ダッカ大学S.M.A.ファイズ学長、堀口大使など多数の出席者が 参加しました。

堀口大使は、食料安全保障の重要性と関連分野におけるバングラデシュの自助 努力に対する日本の支援について紹介しました。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/en/embassy/speeches/sp_jicaaa101205.html
本セミナーの模様が、デイリー・スター紙で報道されました。
http://www.thedailystar.net/2005/12/11/d51211060466.htm

●堀口大使政策講演会(12月7日・ダッカ)

12月7日、グルシャンにあるレストラン「フランベ」において、堀口大使によ る政策講演会を開催されました。

「開かれた外務省」の一環として、在留邦人の皆様に、日本政府及び大使館の 活動、日本とバングラデシュの関わりについて、政治、経済関係のみならず、 文化交流、在留邦人の方々の治安・安全対策に至るまで、最新の全体的・総合 的な情報をご提供させて頂きます。また、皆様より、忌憚のないご意見をお伺 いしたいと考えております。

今回の講演会は、一昨年、昨年に続き3回目となります。講演会の後の意見交 換会では、日本のSAARCへのオブザーバー資格参加、治安問題対策を考慮した 教育セクター支援の重要性、鳥インフルエンザ、経済開発区創設、ジャパン・ クラブ創設、バングラデシュの内需拡大を中核に据えた援助をする必要性等に ついてご質問やご要望をいただきました。

講演の内容、意見交換要旨、パワーポイント等の資料は以下のウェブサイトに
掲載してあります。
(講演)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/content/lecture051207.html (席上の意見交換)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/content/views051207.html (席上配布資料)
パワーポイント資料
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/business/pdf/pawapos05.pdf 最近のバングラデシュ内政
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/business/pdf/naisei051206.pdf  最近のバングラデシュ外交
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/business/pdf/gaiko051206.pdf  最近のバングラデシュ経済情勢
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/business/pdf/keizai0512.pdf

●バングラデシュ投資セミナー(12月7日・東京)

12月7日(水)、東京商工会議所ビルにおいて、日本・バングラデシュ経済委 員会、国際連合工業開発機関(UNIDO)及び駐日バングラデシュ大使館の主催 による「バングラデシュ投資セミナー」が開催されました。アーサン首相府官 房長官、カーン輸出加工区技術担当理事、イスラム在日バングラデシュ大使を はじめ、約60名の出席がありました。

以下のウェブサイトにJETROが作成した本件に関する報告書が掲載されていま
す。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/business/pdf/banglaseminar051207.pdf

●初等教育セミナー(12月6日・マイメイシン)

12月6日、マイメイシン県で実施中のJICA技術協力プロジェクト「小学校理数 科教育強化計画」のレビューセミナーが行われ、初等大衆教育省次官他が出席 しました。

本プロジェクトは、バングラデシュ初等教育の質の向上に資するため、日本を 含めた11ドナーとともに、セクターワイドアプローチ(PEDP2)の一環として 実施しています。日本は、理数科教育の分野で教員研修、カリキュラム改善、 評価法の提言及び教育パッケージの開発に関する技術協力を行っています。

堀口大使は席上、教育分野における日本の貢献についてスピーチしました。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/en/embassy/speeches/sp_nape061205.html

●日本文化イベント(12月2日〜4日・チッタゴン/ランガマティ)

12月2日から4日の3日間、チッタゴン及び近郊のランガマティにおいて、日 本文化イベントが開催され、生け花展示会、日本語スピーチコンテスト、日本 留学セミナー、日本映画上映会が実施されました。また、12月3日には、堀口 大使、ヌルル・イスラム名誉総領事をはじめ多数の方々の参加を得て、日本・ バングラデシュ・ビジネス・フォーラムが開催されました。

堀口大使は、バングラデシュ経済の現状や日本の支援についてスピーチを行い ました。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/en/embassy/speeches/sp_chittagong031205.html

[お知らせ]

●バングラデシュモデル・ウェブサイト更新情報

バングラデシュモデル・ウェブサイトでは、バングラデシュにおける経済協力
に関する様々な最新情報を掲載しています。

http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/bdmodel/index.html
今般、JICAによる報告書2件を新たに掲載いたしましたので、ご覧ください。
(バングラデシュ・ビジネス関連法規制に関する調査)(1.56MB)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/bdmodel/pdf/jica2005_commercial_law_review.pdf (バングラデシュにおけるドナーとNGOの連携に関する調査)(6.32MB)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/bdmodel/pdf/jicadhaka2005_donorNGOcollaboration_study.pdf

●日本企業支援ウェブサイト更新情報

当館では、バングラデシュ日本企業支援ウェブサイトを立ち上げ、当地におけ
るビジネス情報等を掲載しております。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/business/index.html
今般、JETROダッカ事務所及びJICAバングラデシュ事務所より提供いただいた
以下の資料を新たに掲載いたしましたので、ご覧ください。

JETROダッカ事務所作成資料
(バングラデシュ企業設立及び操業に関する手続き一覧(EPZ以外))
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/business/pdf/startupprocedures.pdf (バングラデシュ輸出加工区(EPZ)関連法・規則全集)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/business/pdf/epzregulations.pdf (輸出加工区(EPZ)労働組合法)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/business/pdf/epztradeunionact.pdf (関税額の計算方法)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/business/pdf/customcomputation.pdf (バングラデシュの輸入管理制度と輸入政策(2003-2006))
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/business/pdf/importpolicy2003-2006.pdf (バングラデシュの輸出管理制度と輸出政策(2003-2006))
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/business/pdf/exportpolicy2003-2006.pdf
JICAバングラデシュ事務所作成資料
(バングラデシュ・ビジネス関連法規制に関する調査)(1.56MB)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/bdmodel/pdf/jica2005_commercial_law_review.pdf


【3】青年海外協力隊リレー連載・第10回
「JOCV初“おしゃれ隊員”」
(平成16年度1次隊・感染症対策 鈴木理香子)

「人を服装や外見で判断するな」、日本でそんな教育を受けてきた私は、バン グラデシュに来て早々、「人は服装や外見で判断される、だから服装には気を つけろ」と、職場の同僚にアドバイスを受けた。貧富・階級の上下差が激しい この国では、それぞれが身分に相応しい服装をして暮らしている。確かに、こ の蒸し暑いなか背広を着てネクタイを締めているなんて、県内屈指よほどの有 力者またはそれ以上の身分の人以外には考えられず、貧しい階級の代表である リキシャ運転手は中流階級以上の人がパジャマのように家の中だけで着ている ルンギ(巻きスカート状の一枚布)で毎日リキシャをこいでいる。

というわけで、その日から私はベンガル人女性の服装の様子を伺いつつ、どん なときにどんな服を着るものか、について研究に研究を重ねた。そして流行に ついても・・・。始めの頃は外国人だし何でもアリだろう、と思っていたのだ か、ベンガル人は意外にも皺ひとつ見逃さない。街を颯爽と歩く女の子達はみ なアイロンできれいに皺を伸ばした服を着ているではないか。そして研究の結 果、活動目的にあった、活動を円滑にする服選びの法則を編み出したのであ る。

バングラデシュの民族衣装サリー、このなかにも安値でザブザブ洗える綿素材 のものから高価な刺繍などの装飾を施したものまで、まさにピンキリである。 そして、外国人がこれを着ているだけで大好評。トレーニングや打ち合わせを 行う際など、実際の自分よりちょっと地位の高い自分を演出したいときは、 ちょっと値のはるサリーを着用。着るだけでなぜか立ち振る舞いまでが優雅な 感じに変わってしまうのは何故だろう。皆完全に私を偉い外国人だと誤解して くれ、無条件に尊敬の眼差しである。

また、フィールドの活動で村に入るときには、庶民的なものを着用。村のおば ちゃんのなかに自分と似たような柄のサリーを見つけたら「こんなところにお 母さんが!だって同じサリーだもん」と言って甘えてみたり。一気に親近感も 湧くというものだ。外国人にそんなこと言われたら嬉しくなってしまうベンガ ル人、これは案外ウケがよい。同僚の家などに遊びに行ったりする際には、お 母さん世代から受けの良い控えめ且つ上品な、しかし高級すぎないサリーが欠 かせない。少しだけ個性的だとなお喜ばれる。

そして、ベンガル人女性が挙っておしゃれをするのは、結婚式!これは日本人 女性も変わらないことであるが。結婚式の際には誰よりも注目されるために流 行最先端のサリーを新調したり、持っているアクセサリーを総動員して飾り立 てたり。もちろんお化粧にも気合が入る。色黒のベンガル人、この日はなぜか みな顔だけ白い。度を越して怖かったりもする。が、そんなことは気にせず、 女性たちは着飾ったお互いを褒めちぎりあうのが暗黙のルールである。はっき りいって結婚式参列は女性にとって何より楽しい。ベンガル人に負けぬよう、 私も頑張って自分を飾り立てることに熱中するのである。

というわけで、私のベンガルファッション研究は何も活動を円滑に効果的に行 うためだけが目的でない。やっぱりおしゃれは女性の楽しみである。そして 「綺麗だね」と褒められるのは女性にとって万国共通の快感である。この言葉 をきっかけに、女性同士はすぐに親密になれる。この国ではその傾向が顕著で あり、服装が会話のきっかけになり、そこから人間関係が濃くなったりするの だ。

担当調整員(女性)から「おしゃれ隊員」の称号を頂いた私、これからもより 良い活動のために、そしてベンガル人にどっぷり漬かっていくために、日々た ゆまずベンガルファッション研究を続けていきたいと思う。こんな楽しみも満 喫できる協力隊、バングラデシュに派遣されて幸せである。

(青年海外協力隊)
http://www.jica.go.jp/activities/jocv/


【4】編集後記

堀口大使講演会には多くの在留邦人の皆様にお越しいただきましてありがとう ございました。当日出た様々な御意見を今後の活動に役立てて参る所存ですの で、今後とも宜しくお願いいたします。

(在バングラデシュ日本国大使館広報文化班 飴谷貴信)

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FAX(880-2)882-6737
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