安全対策連絡協議会

平成28年7月27日

ダッカ襲撃テロ事件の概要

平成28年7月10日
在バングラデシュ日本国大使館

1. 7月1日,20時45分頃,ダッカ市グルシャン2地区所在のレストラン「Holey Artisan Bakery」を武装集団7名が襲撃。
2. 外国人を含む複数の人質をとって籠城。
3. 人質となっていた日本人7名,イタリア人9名,バングラデシュ人3名(内1名は米国との二重国籍者),インド人1名の計 20名が実行犯によって殺害された。
4. 武装集団が爆弾を爆発させるなどして治安部隊との間で銃撃戦が発生。
5. 翌2日,7時40分,治安部隊が突入。実行犯5名を射殺し,人質13名を救出して,8時30分に作戦が終了。
6. 救出された人質は,日本人1名,スリランカ人2名,バングラデシュ人10名。
7. 治安部隊に射殺された実行犯は,18歳~25歳のバングラデシュ人青年5名。治安当局は数名のバングラデシュ人を犯行に関与した嫌疑で拘束。
8. 2日,午後9時15分,ISILが以下の犯行声明を発出。

犯行声明
イスラム国バングラデシュ
1437年ラマダーン27日

速報 バングラデシュ・ダッカ市の決死攻撃で十字軍22人と警官2人死亡  アッラーの恩寵とお力添え,また綿密な偵察・フォローの後,殉教の騎士5人がバングラデシュ・ダッカ市の十字軍諸国民の集まりに向けて出撃し,イタリア人7人を含む十字軍22人の殺害に成功,また,バングラデシュ警察の警官2名を殺害し,ほか50名以上を負傷させた。十字軍諸国民は知るがいい。彼らの飛行機がムスリムを殺し続ける限り,彼らにジハード戦士の攻撃からの安全はない。来るものを待て,それはさらに激しく悲惨なものとなる。アッラーは物事をよく成し給う御方,しかし,多くの人々はそれを知らない。

【参考】ISIL系通信社アアマークによる速報(バングラデシュ時間)

7月2日(土)
  1時22分:  レストラン襲撃
  1時52分:  外国人20人以上殺害
  2時05分:  人質を取り警官隊と銃撃戦
  3時24分:  外国人を含む24人殺害,40人負傷
  6時55分:  人質を取り籠城を継続
  7時04分:  遺体写真の掲載
      21時15分:犯行声明
      21時40分:ISIL兵士5人の写真掲載
 
【添付】