大使あいさつ

令和元年10月22日
この度,10月11日に在バングラデシュ日本国特命全権大使として赴任しました。両国関係の発展に取り組めることを大変光栄に思います。日本政府を代表し,2020年の国父ボンゴボンドゥ・シェイク・ムジブル・ラーマン生誕100周年,2021年のバングラデシュ独立50周年,そして2022年の日・バングラデシュ国交樹立50周年という節目の年に,両国間の友好協力がさらに大きく進展するよう微力を尽くす所存です。
 
現在,バングラデシュは発展に向けた歴史的な段階にあります。当国は,この10年間,世界で最も高いGDP成長率を記録し,若く勤勉な人口を有しており,卓越した成長の可能性を秘めています。本年,日本の対バングラデシュODAは,2757億円(約25億米ドル)で,過去最高となりました。2017年度には,バングラデシュは日本にとって,世界第2位の円借款受け取り国となっており,日本は今後も当国にとって二国間援助のトップドナーであり続けるでしょう。貿易や投資の増加への期待から,当国には約300の日本企業が進出しておられます。当館は,当国におけるビジネス環境向上のために,皆様が必要な際はいつでも支援させていただきます。
 
当国の発展に尽力される中で,2015年及び2016年のテロの犠牲となられた邦人の方々に改めて哀悼の意を表します。今後もバングラデシュ政府と共に,邦人の皆様の安全確保に最大限努めていく所存です。
 
また,コックスバザールの避難民につきましては,彼らを寛容に受け入れ,保護しているバングラデシュ政府に深い敬意を表します。今後も,国連との協力の下,避難民のミャンマーへの安全で自発的且つ尊厳ある早期送還に向け,バングラデシュ政府への支援を継続したいと思います。
 
最後に,急速に発展する当国において,文化交流と人的交流も幅広く促進したいと思います。このような取り組みが両国民の間での相互理解をさらに深め,より親しみのある関係となるよう願っております。
 

在バングラデシュ日本国大使館
特命全権大使 伊藤直樹