大使館発邦人安全情報

平成28年11月11日

海外安全情報(危険情報)の改訂(更新)

 

平成28年11月10日

 

今般、外務省は、以下のとおりバングラデシュについての海外安全情報(危険情報)を改訂(更新)しましたので、お知らせいたします。

 

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バングラデシュについての危険情報【危険レベル継続】(更新)

(平成28年11月8日発出)

 

【危険度】

●首都ダッカを含むバングラデシュ全土

レベル2:不要不急の渡航は止めて下さい。(テロ特別警戒)(継続)

 

【ポイント】

●2016年7月1日,ダッカ市内のレストランにおいて,日本人7名を含む20名以上の死傷者を出す襲撃テロ事件が発生しました。その後,治安当局によるイスラム過激派組織の拠点に対する特別作戦や各所に検問所を設置するなどのテロ対策が進められているものの,依然として全土にテロの脅威があります。

●同国を訪問する際には,テロに対する特別な警戒が必要ですので,以下の点に可能な限り留意してください。

・目立たないように行動し,行動パターンを固定しない。また,外出時の移動は車両を利用するとともに,早朝・夜間の外出,移動は控え,日中の時間帯に用事を済ませる。

・テロの標的となりやすい場所(※)は訪問を控え,訪問の必要がある場合は滞在時間を短くする。

【※外国人が多く集まるレストラン,欧米関連施設,政府施設,公共交通機関,観光施設,宗教施設,ショッピングモール,公立学校,市場など】

・ラマダン等の宗教行事期間中や集団礼拝のある金曜日など,注意を要すべき時期等には外出を控える。

 

☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。

 

(本文)

1 概況

(1)テロ・誘拐等

ア 2016年7月1日(現地時間),ダッカ市内グルシャン地区のレストラン「ホーリー・アーティザン・ベーカリー」において,数名の武装グループが人質を取って籠城し,日本人7名を含む20名以上を殺害,多数が負傷する襲撃テロ事件が発生しました。その後,本件について「ISILバングラデシュ」を称する組織が犯行声明を発出しました。

 

イ この事件の発生を受け,現地当局は同事件に関係した国内のテロリストの捜査を進めるとともに,国内のイスラム過激派組織を摘発するため,8月27日には同事件の首謀者の一人とされる人物を殺害したことを含め,これまで多数の容疑者を逮捕・殺害しています。こうした状況は現在も継続しており,最近でも10月8日に,当局が少なくとも11名のイスラム過激派を殺害する大がかりな摘発が行われています。なお,8月以降,大きなテロ事件は発生していません。

 

ウ しかしながら,イスラム過激派も,映像や雑誌等の様々なメディアを通じて複数回に亘り,7月1日に発生した襲撃テロ事件を称揚し,バングラデシュでのテロを扇動するメッセージを発出しています。10月上旬にはISILの機関誌で7月1日に発生したテロ事件の首謀者の一人が生前に残したとされる記事が掲載されました。その中で,「ベンガル地域におけるジハード戦士は安全性の欠陥と抜け穴を発見し続け,駐在者,外交団,旅行者等を標的とする。政府当局により安全であるとの虚偽の保証に騙されて安全だと誤解している者は重い代償を払うだろう」と言及しました。こうした言及は直接具体的な脅威を示すものではないものの,イスラム過激派がバングラデシュでの更なるテロの実行を呼びかけるものとして,最大限の注意を払う必要があります。

なお,7月1日の襲撃テロ事件以外にも,「ISILバングラデシュ」を称する組織が犯行声明を発出した外国人殺害事件が以下の通り発生しています。同組織は,国内の異教徒を狙った襲撃を行い,一連の声明において,イスラム諸国における外国人に対する更なる攻撃の可能性を示唆しています。

●2015年9月,ダッカ市グルシャン地区において,イタリア人NGO職員が銃殺。

●2015年10月,北西部のロングプール管区において,リキシャに乗車していた邦人男性が,オートバイに乗った者らにより銃殺。

●2015年11月,北西部のロングプール管区において,イタリア人聖職者が銃撃。

 

エ 上記の襲撃テロ事件発生後4ヶ月を経た現在も,バングラデシュでは大規模なものを含め更なるテロ事案が発生する可能性がありますので,同国を訪問する際には,引き続き特別な警戒が必要です。具体的には以下の通りです。

[行動]

●行動予定を多くの人に知られないようにし,できるだけ目立たないように行動する。

●通勤や買い物等に常に同じ経路や時間帯を使わず,日常の行動パターンをできるだけ固定しないようにする。

●状況や場所に応じて警備員を配置したり,移動に際して帯同する。

●外出時の移動はできるだけ車両を利用する。その際,交通渋滞となっている場所や渋滞になりそうな場所は迂回するなど,自らの安全確保を念頭に慎重な行動をとる。

 ●早朝・夜間の外出,移動はできる限り控え,日中の時間帯に用事を済ませる。

 ●車両駐車時を含め,車両に不審者や不審車両(バイク等を含む)が近づかないよう留意する。車両乗降時には,特に慎重に周囲の状況を確認する。

 

[訪問場所]

●最新の治安情勢について情報収集に努め,滞在先や個別の訪問先の治安状況や警備体制を常に確認する。

●テロの標的となりやすい場所(外国人が多く集まるレストラン,欧米関連施設,政府施設,公共交通機関,観光施設,宗教施設,ショッピングモール,公立学校や市場など不特定多数が集まる場所)を極力訪問しない。これらの場所を訪問する必要がある場合には,滞在時間を可能な限り短くする,避難経路を確認しておく等の安全対策を必ず講じる。また,周囲の状況には常に注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場を離れる。

 

[時期等]

●ラマダン,イード等の宗教行事,季節的な行事や大規模イベントの際は,不要不急の外出は控え,人混みには近づかない。

●イスラム教では,金曜日が集団礼拝の日とされており,その機会を利用してテロや襲撃が行われることがあるので,モスク等宗教施設やデモ,その他テロの標的となりやすい場所には,金曜日には不用意に近づかない。また,ヒンドゥー教,キリスト教,仏教等の宗教行事についても,十分な警戒を怠らない。

 

(2)政治情勢

2009年1月のハシナ・アワミ連盟総裁を首相とする政権の誕生以来,バングラデシュ国内の治安情勢は比較的落ち着いていましたが,2014年1月5日に実施された総選挙を巡り,野党を中心とした政党・団体等によるハルタル(ゼネラル・ストライキ)や抗議集会が,ダッカをはじめとする各地で頻繁に実施され,治安が不安定な状態になりました。特に,政党関連施設周辺はもとより,邦人を含む,外国人が多数居住する地域においても,抗議デモ参加者らによる手製小型爆弾による爆発事件や車両への放火及び襲撃事件等が多発したほか,デモ隊と治安当局との衝突により多数の死傷者が出る事態となりました。最近では,過去の戦争犯罪判決を巡り野党によるハルタルや抗議集会が実施されていますが,大きな混乱は生じていません。

 

(3)一般犯罪

一般犯罪は多発しています。政府軍・治安当局の取組は一定の成果は上げているものの,いまだ十分ではありません。特に,近年,ダッカ市内では,銃器を使用した殺人や強盗等の事件が急増していますので,滞在にあたっては十分な注意が必要です。また,邦人旅行者や出張者などの短期滞在者が人的被害を受ける強盗事件も多数発生しています。

 

2 地域別情勢

(1)全土(首都ダッカを含む):レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(テロに対する特別警戒)(継続)

 

ア 2016年7月1日(現地時間),ダッカ市内のレストラン「ホーリー・アーティザン・ベーカリー」において,数名の武装グループが人質を取って籠城し,日本人7名を含む20名以上を殺害,多数が負傷する事案が発生しました。上記「1(1)テロ・誘拐等」の通り,特別な警戒が必要です。

 

イ この他,最近では以下のような事案が発生しています。

(2015年)

・ダッカ市内におけるイタリア人殺害事件(9月28日)

・ロングプールにおける邦人殺害事件(10月3日)

・ダッカ市内におけるシーア派モスクでの爆発事件(10月24日),

・ダッカ近郊における警察官殺害事件(11月4日)

・ロングプールにおけるバハーイ教徒銃撃事件(11月8日)

・ロングプールにおける聖廟管理者殺害事件(11月10日),

・ディナジプールにおけるイタリア人神父襲撃事件(11月18日)

・ボグラにおけるシーア派モスク襲撃事件(11月26日)

・アフマディア派モスクにおける自爆テロ事件(12月25日)

(※以上,いずれも「ISILバングラデシュ」を称する組織が犯行声明を発出)

 

・ダッカにおける出版関係者殺害事件(10月31日。AQIS(インド亜大陸のアルカイダ)が犯行声明を発出)

・ディナジプールにおけるヒンドゥー教僧侶襲撃事件(11月30日)

・ディナジプールにおけるヒンドゥー教寺院等での爆発事件(12月5日及び10日。)

 

(2016年)

・ジナイダにけるホメオパシー施術者殺害事件(1月7日,3月14日)

・ガイバンダ及びポンチョゴルにおけるヒンドゥー教徒及び聖職者殺害事件(2月8日及び21日)

・クリグラムにおけるキリスト教改宗者殺害事件(3月22日)

・ラジシャヒにおける大学教授殺害事件(4月23日)

・タンガイルにおけるヒンドゥー教徒殺害事件(5月1日)

・バンダルボンにおける仏教僧及び仏教徒殺害事件(5月14日,6月30日)

・クスティアにおけるホメオパシー施術者殺害事件(5月20日)

・ガイバンダ及びパブナにおけるヒンドゥー教徒殺害事件(5月24日,6月10日)

・ナトールにおけるキリスト教徒殺害事件(6月5日)

・ジェナイダにおけるヒンドゥー教僧侶殺害事件(6月7日,7月1日)

・ダッカ襲撃テロ事件(グルシャン地区での飲食店襲撃)(7月1日)

・ノルシンディにおけるヒンドゥー教徒襲撃事件(8月23日)

(※以上,いずれの事件も「ISILバングラデシュ」を称する組織が犯行声明を発出)。

 

・ダッカの大学院生(世俗主義的ブロガー)殺害事件(4月6日)

・ダッカにおける性的少数者向け雑誌編集者殺害事件(4月25日)

(※これらの事件にはAQISバングラデシュ支部が犯行声明を発出)

 

ウ 現政権成立後も政党間の対立は続いており,今後とも治安情勢の変化等に注意する必要があります。 

また,2013年4月,ダッカ市郊外サバール地区にて,複数の縫製工場や商店が入ったビルが倒壊し,多数の労働者らが死傷する事故が発生しました。この事故を受け,労働者の待遇改善に関する国内外の圧力が高まり,これに伴い,労働者の権利,安全基準,火災に対する安全性,最低賃金引き上げなど,労働者の待遇改善を求める散発的な抗議デモが,縫製工場が多数所在する地域を中心に各地で発生しており,道路封鎖,車両や工場への投石や襲撃事件も発生しています。突発した抗議デモに巻き込まれ,邦人が負傷する事件も発生しています。

 

エ ついては,上記情勢を踏まえ,バングラデシュへの渡航・滞在を予定されている方は,不要不急の渡航は止めてください。渡航・滞在する必要がある場合には,上記1(1)エの注意事項のとおり特別な警戒に努めてください。

 

(2)チッタゴン丘陵地帯(カグラチャリ県,ランガマティ県,バンドルボン県)

レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

ア 南東部のインド及びミャンマーと国境を接するチッタゴン丘陵地帯には,13の仏教系モンゴロイド少数民族が約100万人居住しています。バングラデシュ独立後,同地帯では,自治権要求運動の盛り上がりや新たに入植してきたイスラム系ベンガル住民との対立を背景に少数民族で構成する反政府組織が結成され,多くの死傷者を出す抗争が度々発生しました。しかし,1997年に「チッタゴン丘陸地帯平和協定」が締結されて以降は,同抗争は沈静化しました。

 

イ 2009年,同協定に基づき,駐屯陸軍部隊の一部撤退が決定されましたが,少数民族と移住者との土地問題等の解決,陸軍部隊撤退後の治安情勢等は今なお不透明な情勢であり,民族対立の原因の根本的解決の見通しが立っていないことから,移住者と少数民族間の衝突事件がたびたび発生しています。

 

ウ 県庁所在地である,カグラチャリ,ランガマティ,バンドルボン市街の治安状況は比較的安定していますが,2013年8月,カグラチャリ県において,民族問題に起因する事件と思われる放火事件が発生し,50件以上の家屋が放火される事件も発生しており,引き続き注意が必要となっています。

 

エ つきましては,同地域への渡航・滞在を予定されている方は,不要不急の渡航は止めてください。渡航・滞在される場合は,上記1(1)エの注意事項のとおり特別な警戒に努めてください。

 

3 渡航・滞在に当たっての注意

(1)渡航者全般向けの注意事項

滞在中は以下の情報及び注意事項に留意の上,危険を避けるようにしてください。また,日本国外務省,在バングラデシュ日本国大使館,現地関係機関,テレビなど各種報道等から最新の情報を入手するよう努めてください。万一,事件・事故に巻き込まれた,緊急事態が発生した,又は発生しそうな場合には,安否確認,緊急時の連絡などに必要ですので,在バングラデシュ日本国大使館に所在場所等を連絡してください。

 

ア 「たびレジ」登録

在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。「たびレジ」に渡航期間・滞在先・連絡先等を登録すると,滞在先の最新の安全情報がメールで届き,緊急時には在外公館からの連絡を受けることができます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

イ ラマダン時期における注意 

特にラマダン(特に金曜日)及びイード期間中やその前後に海外に渡航・滞在される方は,従来以上に安全に注意する必要があることを認識し,外務省が発出する海外安全情報及び報道等により,最新の治安情勢等,渡航・滞在先について最新の関連情報の入手に努めるとともに,改めて危機管理意識を持つよう努めてください。テロ,誘拐等の不測の事態に巻き込まれることのないよう,特にイスラム過激派の標的となりやすい場所(上記「1.(1)テロ・誘拐等」で指摘した場所)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる等,安全確保に十分注意を払ってください。

 

ウ ハルタル(ゼネラル・ストライキ)に対する注意

 ハルタルとは,主に野党による政府への抗議活動であり,ハルタル期間中は,商店等が営業を停止するほか,道路封鎖や抗議団体によるデモ等も行われ,交通にも大きな支障が出ます。また,デモ隊と治安部隊との衝突に至った場合は,投石や車両の破壊などに発展することがあります。多くの場合,ハルタルは事前に予告されるため,外出を控えるなどして回避することが可能ですが,突発的に行われることもあります。万一,ハルタルによる暴動等に遭遇した際は,巻き込まれないように,直ちにその場から離れるなど,身の安全を第一に考え行動してください。 

 

エ 抗議デモ参加者による道路封鎖に対する注意

 工場の労働者が未払い賃金の支払いや賃上げを要求してデモを起こし,時には道路を封鎖したり,投石したりする事態が発生することがあります。道路封鎖解除までに半日以上を要することがありますので,不自然な渋滞に遭遇した場合には迂回する等の措置を講じてください。2013年には,邦人企業関係者が暴徒化したデモ隊の襲撃を受け,車両を破壊された上,人的被害を受けた事件も発生しています。特に,多数の縫製工場が所在するダッカ市内ランプラをはじめ,ガジプール,アシュリア,トンギ,サバール,ナラヨンゴンジ等の地域においては,大規模な抗議デモがたびたび発生していますので,こうした状況が確認された場合には,通過を含め,同地域への立ち入りを控えるなどの注意が必要です。

 

オ 一般犯罪への注意

 邦人の一般犯罪被害として,深夜や早朝に空港と市内の間を移動中の強盗,リキシャ(自転車を利用した人力車)・オートリキシャ(小型のオート三輪)・タクシー等で市内を移動中,又は降車時の強盗やひったくり,長距離バスで移動中の集団強盗,ホテルの部屋に侵入されての盗難等の被害例が報告されています。また,空港や博物館などの観光名所で親しげに声を掛けてきた人物に半ば強引に荷物等を運ばれて金銭を強要された事例や,睡眠薬強盗被害も発生しています。つきましては,被害の未然防止の観点から,以下の対策を講じてください。

○夜間及び早朝の外出は極力控える。やむを得ず夜間及び早朝に外出する場合にはオートリキシャ及びリキシャ等を利用しない。近距離であっても,移動には可能な限り車両を利用する。走行時は,窓を閉め,ドアは確実に施錠する。

○リキシャ乗車中は,バッグをひったくられないよう,シートと腰の間等の場所に置き,万一バッグをひったくり犯に引っ張られた場合の転倒防止のため,ショルダーバッグをたすき掛けにしない。

○リキシャ,オートリキシャ等は,可能な限り複数人で利用する。

○英語を流暢に話したり,片言の日本語で近づいてきたりする「リキシャ引き」には慎重に対応する(強盗グループの一味である可能性がある。)。

○強盗に遭遇した際は,犯人が刃物等の武器を所持している可能性が高いことから,抵抗したり大声で叫んだりせず,冷静に相手の指示に従うようにする。

○女性は脚を出す等の露出度の高い服装を避ける。

○不測の事態に巻き込まれないよう,政治集会,不審車両,宗教関連施設,バスターミナル,市場,映画館など人の多く集まる場所には近寄らない。

○空港や観光名所で親しげに声を掛けてくる人物にはついていかない。また,荷物を運ばせない。

○旅先で出会ったバングラデシュ人の家に招待された際は十分に警戒する。また,安易に査証(ビザ)発給のための保証人にならない。

○信頼できる警備会社による警備を依頼する。

 

カ 雨季と洪水

 通常,6月から10月頃にかけての雨季には,しばしば洪水や地滑りが発生し,各種伝染病が流行することもあります。2007年11月には大型サイクロンがバングラデシュ南部に上陸し,死者・行方不明者4,000人以上という大きな被害をもたらしました。この季節にバングラデシュに渡航する場合は,気象情報にも十分注意してください。

 

キ 海外旅行保険への加入

 バングラデシュ滞在中に事件・事故に巻き込まれたり,病気になったりするなどして病院を利用する方が増えています。症状が重とくな場合には,医療施設の整った近隣国への緊急移送,あるいは日本への搬送が必要となります。保険に加入していない場合は,高額の費用を自己負担しなくてはならないため,万一に備え,バングラデシュに渡航する場合は,緊急移送サービスを含む海外旅行保険への加入をお勧めします。

 

(2)長期滞在者向けの注意

ア 現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在バングラデシュ日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他の届出事項に変更が生じたとき又はバングラデシュを去る(一時的な旅行を除く)ときは,その旨を必ず届け出てください。なお,在留届は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による届出をお勧めします。また,郵送,FAXによっても届出を行うことができますので,在バングラデシュ日本国大使館まで送付してください。

 

イ 不測の事態に備え,日頃から食料,飲料水等を備蓄しておくとともに,旅券,貴重品,衣類等をいつでも持ち出せるように準備しておくことをお勧めします。また,退避手段についても常時確認しておいてください。

 

ウ 在バングラデシュ日本国大使館では,在留届提出者,及び「たびレジ」登録者に対し,上述の各種情報をEメールで随時提供しています。それ以外で,配信を御希望の方は,大使館領事班(consular@dc.mofa.go.jp )まで御連絡ください。

 

4 近隣国のインド,ネパール,ブータン及びミャンマーにもそれぞれ危険情報が発出されていますので,ご留意ください。

 

(問い合わせ窓口)

○外務省領事サービスセンター

 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1

 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)29022903

 

(外務省関連課室連絡先)

○外務省領事局海外邦人安全課

  電話:(代表)03-3580-3311(内線5140

○外務省領事局邦人テロ対策室

  電話:(代表)03-3580-3311(内線3047

○外務省海外安全ホームページ

  http://www.anzen.mofa.go.jp/(PC

  http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html(スマートフォン版

  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp(モバイル版

 

(現地公館連絡先)

○在バングラデシュ日本国大使館

 住所:Plot No.5 & 7, Dutabash Road, Baridhara, Dhaka, Bangladesh

 電話:(市外局番02) 9840010

   国外からは(国番号880-2-9840010

 ファックス:(市外局番029841591

   国外からは(国番号880-2-9841591  

 ホームページ:https://www.bd.emb-japan.go.jp/index_j.html
 
(了)