犯罪発生状況、防犯対策
令和2年8月20日
1.総論
(1)一般治安情勢
バングラデシュでは,治安当局による犯罪統計は公表されているものの,新聞等の公開情報では連日のように凶悪事件,特に銃器を使用した殺人,強盗事件及び違法銃器の押収に関する事件の発生を報道していることから,実際には統計件数以上の犯罪が発生しているものと推測されます。
(2)政治問題に起因する治安情勢
一般的に総選挙等が行われる際には,各政党が選挙運動を活発化させることが予想されます。過去の選挙運動の際と同様に,治安の悪化が懸念されます。過去には,2014年1月5日の総選挙前後は,全国規模のゼネラル・ストライキ(ハルタル)が頻繁に実施され,特にダッカ市内の治安は悪化しました。また,2015年には,野党による全国規模のハルタルや道路封鎖が実施され,治安当局と政党関係者らによる衝突が各地で発生し,多数の死傷者が出る事態となりました。
また,交通安全や公務員採用制度の改善を求める若者,学生による大規模な抗議活動や縫製工場等の労働者が待遇改善,賃金の引き上げを要求した抗議活動を行い,車両に対する投石や放火事件も発生しており,邦人が被害を受ける事件も発生しています。
さらに,過去の戦争犯罪判決を巡り,野党によるハルタルや抗議集会が実施されていますが,最近では大きな混乱は生じていません。
(3)テロ情勢
バングラデシュでは,2015年9月,首都ダッカ市内グルシャン2地区において,イタリア人男性が銃撃され,殺害される事件が発生したほか,10月には北西部のロングプールにて邦人男性が銃撃され,殺害される事件が発生しました。さらに,邦人殺害事件以降,外国人襲撃,警察官襲撃,宗教関連施設における爆発事件の発生など,連続してテロ事件が発生しました。そのような中,2016年7月1日,ダッカ市内グルシャン2地区に所在するレストランにて,数名の武装集団が日本人7名を含む20名(うち18名が外国人)以上を殺害,多数が負傷する凄惨な襲撃テロ事件が発生しました。これらの事件については,バングラデシュ政府から非合法組織として指定されているジャマトゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)の犯行とみられており,同組織が発出したとされる動画の中では,組織の指導者が背教者の排除を訴え,外国人に対する更なる攻撃を示唆しています。これらの事件後テロに対する集中的な取り締まりが行われ,2016年7月の事件後2年間以上にわたり,邦人や外国人が被害に遭うテロ事件は発生していませんが,国内の政治情勢に関わらず潜在的テロの脅威の可能性は排除できないため,注意を払うことが必要です。
バングラデシュでは,治安当局による犯罪統計は公表されているものの,新聞等の公開情報では連日のように凶悪事件,特に銃器を使用した殺人,強盗事件及び違法銃器の押収に関する事件の発生を報道していることから,実際には統計件数以上の犯罪が発生しているものと推測されます。
(2)政治問題に起因する治安情勢
一般的に総選挙等が行われる際には,各政党が選挙運動を活発化させることが予想されます。過去の選挙運動の際と同様に,治安の悪化が懸念されます。過去には,2014年1月5日の総選挙前後は,全国規模のゼネラル・ストライキ(ハルタル)が頻繁に実施され,特にダッカ市内の治安は悪化しました。また,2015年には,野党による全国規模のハルタルや道路封鎖が実施され,治安当局と政党関係者らによる衝突が各地で発生し,多数の死傷者が出る事態となりました。
また,交通安全や公務員採用制度の改善を求める若者,学生による大規模な抗議活動や縫製工場等の労働者が待遇改善,賃金の引き上げを要求した抗議活動を行い,車両に対する投石や放火事件も発生しており,邦人が被害を受ける事件も発生しています。
さらに,過去の戦争犯罪判決を巡り,野党によるハルタルや抗議集会が実施されていますが,最近では大きな混乱は生じていません。
(3)テロ情勢
バングラデシュでは,2015年9月,首都ダッカ市内グルシャン2地区において,イタリア人男性が銃撃され,殺害される事件が発生したほか,10月には北西部のロングプールにて邦人男性が銃撃され,殺害される事件が発生しました。さらに,邦人殺害事件以降,外国人襲撃,警察官襲撃,宗教関連施設における爆発事件の発生など,連続してテロ事件が発生しました。そのような中,2016年7月1日,ダッカ市内グルシャン2地区に所在するレストランにて,数名の武装集団が日本人7名を含む20名(うち18名が外国人)以上を殺害,多数が負傷する凄惨な襲撃テロ事件が発生しました。これらの事件については,バングラデシュ政府から非合法組織として指定されているジャマトゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)の犯行とみられており,同組織が発出したとされる動画の中では,組織の指導者が背教者の排除を訴え,外国人に対する更なる攻撃を示唆しています。これらの事件後テロに対する集中的な取り締まりが行われ,2016年7月の事件後2年間以上にわたり,邦人や外国人が被害に遭うテロ事件は発生していませんが,国内の政治情勢に関わらず潜在的テロの脅威の可能性は排除できないため,注意を払うことが必要です。
2.各論
(1)一般治安情勢
早朝または夕刻から深夜の時間帯において強盗事件が多発しています。特に2014年中は外国人が多く居住しているグルシャン,ボナニ,バリダラ各地区において,リキシャ(三輪車を改造し,座席をつけた乗り物)乗車中の外国人を狙ったと見られる強盗等が頻発しました。警察により複数の強盗団が検挙されましたが,現状の治安情勢を踏まえれば,可能な限り移動にあたっては車両を使用するなど,細心の注意が必要です。特に,近年,ダッカ市内では,銃器を使用した殺人や強盗等の事件が急増しており,邦人旅行者や出張者などの短期滞在者が人的被害を受ける強盗事件も多数発生していますので,滞在にあたっては十分な注意が必要です。
近年,邦人が被害にあった主な事件は次のとおりです。
●夜間,在留邦人女性がリキシャ乗車中に,右側後方から接近してきた乗用車の助手席に乗っていた男にたすき掛けにかけていたバッグを追い越し際にひったくられた。同女性はリキシャから落下し,そのまま数十メートル同車両に引きずられ負傷した。
●日中,男性旅行者がダッカ市内を歩いていたところ,英語で話しかけてきた者に誘われ,昼食を共にしたが,食事に睡眠薬が混入されていたことから,同旅行者は意識を失い所持品等を全て持ち逃げされた。
●夜間,在留邦人男性が小型オート・リキシャ(CNG)に乗車していたところ,後ろから突然バイクで近づいてきた二人組に鋭利な刃物で刺され重傷を負った。
●夜間,在留邦人男性が乗車する車両が数名の強盗団に襲撃され,鋭利な刃物で刺され重傷を負い,所持品等全てを奪われた。
●日中,日系企業関係者が市内を移動中,踏切前にて停車していたところ,電車から投石がなされ,車両の窓ガラスを割られた。幸い乗車していた者に被害はなかった。
●日中,日系企業関係者が銀行から職員の給与を引き出し,車両にて市内を移動中,信号待ちのため停車していたところ,複数の強盗団に銃撃され,車内にあった現金を強奪された。幸い乗車していた者に被害はなかった。
【防犯対策】
一般犯罪に対する防犯対策については,以下の点につき心掛けて下さい。
○安全の3原則「目立たない,行動を予知されない,用心を怠らない」を厳守する。
○夜間,早朝のリキシャ,CNGにはできるだけ乗らないようにする。
○強盗被害にあった際には抵抗しない(犯人は銃器やナイフを持っている可能性がある。)。
○人通りの少ない場所や外灯のない暗い道路は避ける。
○不審な行動をする人,車(何度も同じところを行き来する。長時間同じ場所にいる等)に注意する。
○自家用車であっても常時ドアロックを掛ける。
○外食,買い物などで迎えの車両を待つ際も店舗敷地内で待機し,道端での時間をできるだけ少なくする。
○バッグは道路側とは反対側の手に持ち,万一ひったくられた際には引きずられないようにする。
○なるべく一人では行動しない。
○自分は男性だからといって過信しない。
○空港周辺で旅行ガイドやホテル従業員を装い気軽に声を掛けてくる者には絶対についていかない。また,荷物を勝手に運搬しようとする者も多いため,必要なければはっきりと断る。
○列車,バス,フェリーなどの一般公共交通機関は,極力使用しない。
○知らない人から飲食物を勧められても口にしない。見知らぬ人に言葉巧みに飲食物を勧められ,口にした直後に意識が朦朧となり,その間に金銭を奪われるという手口がある。
(2)政治闘争
野党本部事務所付近やシャハバーグ交差点付近では,突発的なデモ等が行われることも多く,時に治安当局との間で衝突も発生しています。特に,ハルタルの際は,大規模になり暴動化する可能性も否めません。
【防犯対策】
政治闘争に対する防犯対策については,以下の点につき心掛けて下さい。
○ハルタルの実施日については,事前にマスコミにより報道されることが一般的です。また,ハルタルが発表されると大使館より注意喚起を発出し,ホームページにも掲載しますので,右情報を参考にするとともに,バングラデシュへの渡航・滞在にあたっては,日頃からニュースや新聞報道等の情報収集に努めることが重要です。
○ハルタルが実施される場合には,不要不急の外出は控えて下さい。
○ハルタル時には,暴徒化した集団が外国人を狙う可能性があります。集会場やデモ隊の経路に近付くことがないようにするとともに,車両移動中はそれらの場所を避け迂回措置を取るなど安全な経路を選定して下さい。
(3)テロ事件
過去,バングラデシュ国内で発生したテロ事件の多くは,ターゲットが政党関係者や政治集会場などに絞られていたことから,政治的な要因を背景としたものと見られていました。しかし,近年のテロ事件では,一般市民を被害に巻き込む事件が発生しています。特に,最近のテロ事件の傾向としては,所謂,ローンウルフ(一匹狼)型のテロが増加し,ソフトターゲット(民間施設や民間人),特に外国人や異教徒に対するテロが増加しています。2016年7月1日のテロ事件では,日本人7名を含む20名以上が殺害されました。その後,治安当局による集中的なテロ対策が実施され,当事件以降2年以上にわたり邦人や外国人が被害に遭うテロ事件は発生していませんが,潜在的なテロの脅威は排除できないので引き続き注意を払うことが必要です。
【防犯対策】
テロ事件に対する対策については,以下の点につき心掛けて下さい。
[行動]
●行動予定を多くの人に知られないようにし,できるだけ目立たないように行動する。
●通勤や買い物等に常に同じ経路や時間帯を使わず,日常の行動パターンをできるだけ固定しないようにする。
●状況や場所に応じて警備員を配置したり,移動に際して帯同させる。
●外出時の移動はできるだけ車両を利用する。その際,交通渋滞となっている場所や渋滞になりそうな場所は迂回するなど,自らの安全確保を念頭に慎重な行動をとる。
●早朝・夜間の外出,移動はできる限り控え,日中の時間帯に用事を済ませる。
●車両駐車時を含め,車両に不審者や不審車両(バイク等を含む)が近づかないよう留意する。車両乗車時には必ずドアを施錠し,車両乗降時には,特に慎重に周囲の状況を確認する。
[訪問場所]
●最新の治安情勢について情報収集に努め,滞在先や個別の訪問先の治安状況や警備体制を常に確認する。
●テロの標的となりやすい場所(外国人が多く集まるレストラン,欧米関連施設,政府施設,公共交通機関,観光施設,宗教施設,ショッピングモール,公立学校や市場など不特定多数が集まる場所)をできるだけ避ける。これらの場所を訪問する必要がある場合には,滞在時間を可能な限り短くする,避難経路を確認しておく等の安全対策を必ず講じる。また,周囲の状況には常に注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場を離れる。
[時期等]
●ラマダン,イード等の宗教行事,季節的な行事や大規模イベントの際は,不要不急の外出は控え,人混みには近づかない。
●イスラム教では,金曜日が集団礼拝の日とされており,その機会を利用してテロや襲撃が行われることがあるので,モスク等宗教施設やデモ,その他テロの標的となりやすい場所には,金曜日には不用意に近づかない。また,ヒンドゥー教,キリスト教,仏教等の宗教行事についても,十分な警戒を怠らない。
早朝または夕刻から深夜の時間帯において強盗事件が多発しています。特に2014年中は外国人が多く居住しているグルシャン,ボナニ,バリダラ各地区において,リキシャ(三輪車を改造し,座席をつけた乗り物)乗車中の外国人を狙ったと見られる強盗等が頻発しました。警察により複数の強盗団が検挙されましたが,現状の治安情勢を踏まえれば,可能な限り移動にあたっては車両を使用するなど,細心の注意が必要です。特に,近年,ダッカ市内では,銃器を使用した殺人や強盗等の事件が急増しており,邦人旅行者や出張者などの短期滞在者が人的被害を受ける強盗事件も多数発生していますので,滞在にあたっては十分な注意が必要です。
近年,邦人が被害にあった主な事件は次のとおりです。
●夜間,在留邦人女性がリキシャ乗車中に,右側後方から接近してきた乗用車の助手席に乗っていた男にたすき掛けにかけていたバッグを追い越し際にひったくられた。同女性はリキシャから落下し,そのまま数十メートル同車両に引きずられ負傷した。
●日中,男性旅行者がダッカ市内を歩いていたところ,英語で話しかけてきた者に誘われ,昼食を共にしたが,食事に睡眠薬が混入されていたことから,同旅行者は意識を失い所持品等を全て持ち逃げされた。
●夜間,在留邦人男性が小型オート・リキシャ(CNG)に乗車していたところ,後ろから突然バイクで近づいてきた二人組に鋭利な刃物で刺され重傷を負った。
●夜間,在留邦人男性が乗車する車両が数名の強盗団に襲撃され,鋭利な刃物で刺され重傷を負い,所持品等全てを奪われた。
●日中,日系企業関係者が市内を移動中,踏切前にて停車していたところ,電車から投石がなされ,車両の窓ガラスを割られた。幸い乗車していた者に被害はなかった。
●日中,日系企業関係者が銀行から職員の給与を引き出し,車両にて市内を移動中,信号待ちのため停車していたところ,複数の強盗団に銃撃され,車内にあった現金を強奪された。幸い乗車していた者に被害はなかった。
【防犯対策】
一般犯罪に対する防犯対策については,以下の点につき心掛けて下さい。
○安全の3原則「目立たない,行動を予知されない,用心を怠らない」を厳守する。
○夜間,早朝のリキシャ,CNGにはできるだけ乗らないようにする。
○強盗被害にあった際には抵抗しない(犯人は銃器やナイフを持っている可能性がある。)。
○人通りの少ない場所や外灯のない暗い道路は避ける。
○不審な行動をする人,車(何度も同じところを行き来する。長時間同じ場所にいる等)に注意する。
○自家用車であっても常時ドアロックを掛ける。
○外食,買い物などで迎えの車両を待つ際も店舗敷地内で待機し,道端での時間をできるだけ少なくする。
○バッグは道路側とは反対側の手に持ち,万一ひったくられた際には引きずられないようにする。
○なるべく一人では行動しない。
○自分は男性だからといって過信しない。
○空港周辺で旅行ガイドやホテル従業員を装い気軽に声を掛けてくる者には絶対についていかない。また,荷物を勝手に運搬しようとする者も多いため,必要なければはっきりと断る。
○列車,バス,フェリーなどの一般公共交通機関は,極力使用しない。
○知らない人から飲食物を勧められても口にしない。見知らぬ人に言葉巧みに飲食物を勧められ,口にした直後に意識が朦朧となり,その間に金銭を奪われるという手口がある。
(2)政治闘争
野党本部事務所付近やシャハバーグ交差点付近では,突発的なデモ等が行われることも多く,時に治安当局との間で衝突も発生しています。特に,ハルタルの際は,大規模になり暴動化する可能性も否めません。
【防犯対策】
政治闘争に対する防犯対策については,以下の点につき心掛けて下さい。
○ハルタルの実施日については,事前にマスコミにより報道されることが一般的です。また,ハルタルが発表されると大使館より注意喚起を発出し,ホームページにも掲載しますので,右情報を参考にするとともに,バングラデシュへの渡航・滞在にあたっては,日頃からニュースや新聞報道等の情報収集に努めることが重要です。
○ハルタルが実施される場合には,不要不急の外出は控えて下さい。
○ハルタル時には,暴徒化した集団が外国人を狙う可能性があります。集会場やデモ隊の経路に近付くことがないようにするとともに,車両移動中はそれらの場所を避け迂回措置を取るなど安全な経路を選定して下さい。
(3)テロ事件
過去,バングラデシュ国内で発生したテロ事件の多くは,ターゲットが政党関係者や政治集会場などに絞られていたことから,政治的な要因を背景としたものと見られていました。しかし,近年のテロ事件では,一般市民を被害に巻き込む事件が発生しています。特に,最近のテロ事件の傾向としては,所謂,ローンウルフ(一匹狼)型のテロが増加し,ソフトターゲット(民間施設や民間人),特に外国人や異教徒に対するテロが増加しています。2016年7月1日のテロ事件では,日本人7名を含む20名以上が殺害されました。その後,治安当局による集中的なテロ対策が実施され,当事件以降2年以上にわたり邦人や外国人が被害に遭うテロ事件は発生していませんが,潜在的なテロの脅威は排除できないので引き続き注意を払うことが必要です。
【防犯対策】
テロ事件に対する対策については,以下の点につき心掛けて下さい。
[行動]
●行動予定を多くの人に知られないようにし,できるだけ目立たないように行動する。
●通勤や買い物等に常に同じ経路や時間帯を使わず,日常の行動パターンをできるだけ固定しないようにする。
●状況や場所に応じて警備員を配置したり,移動に際して帯同させる。
●外出時の移動はできるだけ車両を利用する。その際,交通渋滞となっている場所や渋滞になりそうな場所は迂回するなど,自らの安全確保を念頭に慎重な行動をとる。
●早朝・夜間の外出,移動はできる限り控え,日中の時間帯に用事を済ませる。
●車両駐車時を含め,車両に不審者や不審車両(バイク等を含む)が近づかないよう留意する。車両乗車時には必ずドアを施錠し,車両乗降時には,特に慎重に周囲の状況を確認する。
[訪問場所]
●最新の治安情勢について情報収集に努め,滞在先や個別の訪問先の治安状況や警備体制を常に確認する。
●テロの標的となりやすい場所(外国人が多く集まるレストラン,欧米関連施設,政府施設,公共交通機関,観光施設,宗教施設,ショッピングモール,公立学校や市場など不特定多数が集まる場所)をできるだけ避ける。これらの場所を訪問する必要がある場合には,滞在時間を可能な限り短くする,避難経路を確認しておく等の安全対策を必ず講じる。また,周囲の状況には常に注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場を離れる。
[時期等]
●ラマダン,イード等の宗教行事,季節的な行事や大規模イベントの際は,不要不急の外出は控え,人混みには近づかない。
●イスラム教では,金曜日が集団礼拝の日とされており,その機会を利用してテロや襲撃が行われることがあるので,モスク等宗教施設やデモ,その他テロの標的となりやすい場所には,金曜日には不用意に近づかない。また,ヒンドゥー教,キリスト教,仏教等の宗教行事についても,十分な警戒を怠らない。