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日本・バングラデシュ交流メールマガジン(第79号・2007/8/16)
―日本とバングラデシュの橋渡しのために―
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□ 目次 □
【1】最近の日本・バングラデシュ関係
[これまで]
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簡易橋設置のための書簡の交換(8月15日、ダッカ)
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井上大使、National
Defence Collegeにて講演(8月14日、ダッカ)
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井上大使、JUAAB主催ヒロシマ・ナガサキ・デーに出席(8月9日、ダッカ)
【2】青年海外協力隊リレー連載「活動を振り返って」
(17年度2次隊 秋本 匡章)
【3】編集後記
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【1】
最近の日本・バングラデシュ関係
[これまで]
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簡易橋設置のための書簡の交換(8月15日、ダッカ)
15日(水)、日本政府はバングラデシュに対し「地方道路簡易橋設置計画」(第3期)の実施に資する事を目的として、総額約6.11億円の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換がダッカにおいて、井上大使とアミヌル・イスラム・ブイヤン財務省経済関係局(ERD)次官との間で行われました。
バングラデシュの国土は、3つの大河川によって形成されたデルタ地帯の海抜9m以下の平坦な低地であり、毎年のように洪水の被害を受けるため、道路が破損し、雨期には通行不能となることも多く、地域経済の発展基盤となる道路整備が遅れています。国道はある程度整備が進んでいますが、地方道路は遅れており、特に橋梁が不足しているため、雨期に通行出来ない道路が多くあります。
このような状況の下、バングラデシュ政府は、地方部の生活改善、貧困の削減、インフラ整備の推進等のため、2002年に作成した「地方道路簡易橋整備マスタープラン」に基づいて優先順位の高い橋梁を設置するために必要な上部工資材にかかる資金につき、日本政府に対し無償資金協力を要請してきたものです。
この計画の実施により、26箇所に簡易橋が設置されることになり、リキシャ、バイク及び車等による通行が確保されるとともに、通年にわたる安全な輸送手段の確保により、通勤・通学や買い物などのアクセスが向上し、かつ、移動にかかる所要時間が短縮され、地域社会生活が大幅に改善されることが期待されます。
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井上大使講演「日本の防衛政策」(8月14日、ダッカ)
14日(火)、井上大使はNational
Defence Collegeにて「日本の防衛政策」と題した講演を行いました。
当校で開講されているNational Defence Couseは11ヶ月のコースで、今年はバングラデシュのみならず、10カ国の軍関係者及び公務員、計41名が参加しています。今回の講演は、「国際政治・世界情勢」というカリキュラムの中の「国際関係における日本」という授業の一つとして行われ、講演後の質疑応答では、憲法改正から日米関係まで幅広く質問が及び、日本に対する関心度の高さが見受けられました。
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井上大使、JUAAB主催ヒロシマ・ナガサキ・デーに出席(8月9日、ダッカ)
9日(木)、井上大使はナショナル・プレス・クラブで開催されたJUAAB(バングラデシュ日本留学同窓生協会)主催「ヒロシマ・ナガサキ・デー」のイベントに出席しました。イベントでは、広島平和記念資料館から寄贈されたポスターが展示された他、井上大使とJUAABのアミヌル・イスラム代表がスピーチを行いました。
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【2】青年海外協力隊リレー連載「活動を振り返って」
(17年度2次隊 秋本 匡章)
バングラデシュに来て1年4ヶ月が経ちました。
首都ダッカにある職業訓練学校の電気科で活動しています。現在、電気科では私を含む5人のインストラクターで授業を行なっています。生徒は初等教育(8年)を終了した9年生・10年生の2学年です。9年生は入学時約40人いましたが、10年生に進級できたのは30人程度です。生徒達はここで2年間学ぶのですが、職業訓練校といってもどちらかというと日本の工業高校に似ており、国語や数学、英語などの一般学科が、全体の50%くらいの時間を占めています。バングラデシュでは中等教育(10年生)卒業資格としてSSCと呼ばれる資格があり、学歴重視のバングラデシュで、本校も例外無くこのSSC取得に力を入れており、現状、電気などの専門科目の教育は軽視されている状況にあります。それでも、一般学科を教えているのは、各科目の専門の教員ではなく電気科のインストラクターが指導しています。このような「矛盾した状況」による悪循環はバングラデシュ全体での大きな問題の1つです。
電気科の状況で1番の問題であると思った事は、電気の実習がほとんど行なわれていなかったことです。同僚も「実習用の設備・機材が整っていないので出来ない。設備さえ整えば良い授業ができるのに・・・」と、インストラクターや生徒のモチベーションも低く、良い授業風景とは言い難い状況でした。その為、同僚と話し合った結果、活動の前半は機材の整備・修理を実施してきました。
しかし、ある程度設備を整備しても一向にそれらの設備を使おうとしません。何故?電気科の科長の指示で「機材を使うと壊れるから使うな!」という指示がありました。資金はあるのですが設備修理の為の予算は取られず、それどころか校長から怒られ、科長は職を失いかねないらしいのです。また、購入を予定していた機材も倉庫に隠してあったりもしました。それに加え、実は、インストラクターたちも機材を使用したことが無く、どのように授業に取り入れたらよいか分からないのです。騙されたと思い非常にやる気を失いました。赴任して約8ヶ月経ったころです。
その後しばらくは、授業の観察、実習手順書・実験回路の作成等を実施してきました。
「シンプルで壊れにくい装置で、理論と実物の動作を結びつける」ことに重点を置きました。
これらを使用し、現在、10年生に対しインストラクターと一緒に授業を行なっています。ある程度の基礎理論は習得しているという前提で実習を中心とした授業を計画していたのですが、9年生で学んでいるはずのことが、ほとんど習得できておらず、それらの復習に非常に時間がさかれています。
授業を進めるのに1番苦労をしていることは、バングラデシュの授業の進め方の基本は「暗記」させることです。1つの問題に対し、1つの答えを暗記させるのです。電気現象を予測や検証するためには回路計算が重要ですが、答えを出す為のプロセスや考え方を暗記ではなく「理解」させることがとても難しいです。子供の頃から身に付いた習慣というのはなかなか変わるものではありません。初等教育の重要性についても考えさせられます。
それでも、最近、生徒達に少し変化が見られています。「分かった」(本当は理解できていないのだが)といっていた生徒達が、「分からないから、もう1度説明してほしい」と質問するようになったことです。少なくとも理解しようと考えるようになったのではないかと思います。
バングラデシュに来て1年4ヶ月が経ちました。やっと、活動の基盤が出来上がってきたところです。残りの任期で何が出来るか、私の任期終了後、電気科はどう変わるのか、何より、生徒達の将来に役立つのか、期待半分,不安半分です。
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【3】編集後記
先日、メグナ橋近くにある造船所に行ってきました。ここはバングラデシュの造船所の中で唯一輸出をしており、さらに規模を拡大する計画があるそうです。造船所の見学自体とても勉強になりましたが、ダッカの外に出て、緑や水にあふれたバングラデシュを見ることができ、とても有意義な訪問になりました。
(在バングラデシュ大使館総務班・荒井若奈)
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