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日本語の最新号及びバックナンバー

メールマガジン バックナンバー

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  日本・バングラデシュ交流メールマガジン(第72号・2007/3/8) 

       ―日本とバングラデシュの橋渡しのために―      

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 本メールマガジンは、当地在留邦人の皆様及び希望者に送付しておりま

 す。本メールマガジンの配信開始・変更・中止のご希望がありましたら

 、編集部までご連絡いただければ幸いです。            

  mail@embjp.accesstel.net                   

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□ 目次 □

 

【1】最近の日本・バングラデシュ関係

[これから]

    日本大使館主催ジャパンフェスティバル(318日〜20日、ダッカ)

    国立芸術院主催「米百俵」公演(318日:ダッカ、323日・24日:チッタゴン)

    ジャパン・バングラデシュ文化フォーラム(JBCF)主催国際母国語賞授与式(314日、ダッカ)

 

[これまで]

    シュシラン職業訓練センター建設計画草の根無償資金協力(37日、ダッカ)

● 井上大使、チッタゴン丘陵地帯訪問224日〜26日、チッタゴン)

 

【2】青年海外協力隊リレー連載「今いる場所」

16年度3次隊 感染症対策  尾崎 里恵)

 

【3】お知らせ 

●麻生大臣政策スピーチ「わたしの考える中東政策」

 

【4】編集後記

 

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【1】 最近の日本・バングラデシュ関係

 

[これから]

    日本大使館主催ジャパンフェスティバル(318日〜20日、ダッカ)

18日(日)から20日(火)の3日間、日本大使館主催によるジャパンフェスティバルを国立博物館のShaheed Zia Auditoriumにて実施します。プログラムは以下の通りとなっており皆様のおいでをお待ちしております。なお、日本留学説明会はバングラデシュの方が対象となっておりますが、お知り合いの中で日本留学に関心がある方がおりましたら本説明会の事をお知らせいただけると幸です。ご質問等が御座いましたら日本大使館広報文化班小澤までご連絡下さい。

 

【プログラム】

・オープニングセレモニー 

  日時:318日(日)11:00-11:30

 

・生け花デモンストレーション

日時:318日(日)11:30-13:00

 

・映画祭(英語字幕)

  日時:318日(日)〜20(火)

318日(日)

「のど自慢」14:00-16:00

「学校」16:30-18:40

「シコふんじゃった」19:00-21:00

319日(月)

「たそがれ清兵衛」14:00-16:10

「どんぐりの家」16:30-18:30

「卓球温泉」19:00-21:00

320日(火)

「平塚らいてうの生涯」14:00-16:20

「蒲田行進曲」16:40-18:30

「シコふんじゃった」19:00-21:00

 

・日本留学説明会

日時:319日(月)〜20(火)

留学説明会:11:00-12:00

  個別相談:12:00-14:00

 

    シルポコラアカデミー主催「米百俵」公演(318日:ダッカ、323日・24日:チッタゴン)

18日(日)、シルポコラアカデミー主催の山本有三氏「米百俵」ダッカ公演がシルポコラアカデミー・ナショナルシアターにて19時より実施されます。昨年8月と9月に日本大使館と協力して実施された演劇を、今度はシルポコラアカデミー主催により開催します。また、23日(金)と24日(土)には大使館もその開催に関わっている「米百俵」チッタゴン公演がTheater Institute, Chittagonにて18時より開催されます。入場は無料です。

 

    日本・バングラデシュ文化フォーラム(JBCF)主催国際母国語賞授与式(314日、ダッカ)

14日(水)、バングラデシュ中国友好会館にてJBCF主催の第一回国際母国語賞授与式が実施されます。この賞はこれまでバングラデシュの文化及びベンガル語に貢献してきた人物を表彰するという趣旨で、今回が第一回目となっており、井上大使も主賓として出席予定です。授与式に加え、有名歌手や手品師等によるイベントも予定されておりますので、皆様もぜひ足をお運びください。

 

[これまで]

シュシラン職業訓練センター建設計画草の根無償資金協力(37日、ダッカ)

7日(水)、シュシラン職業訓練センター建設計画に関する総額89,480ドルに及ぶ草の根無償資金協力の署名式が行われました。

本件はベンガル湾沿岸で人材育成に取り組んでいるNGOが、新たに職業訓練センター兼サイクロンシェルターを建設するプロジェクトに対して資金供与を行うものです。

本資金供与により、シュシラン(ベンガル語で“上質の訓練”の意)はバングラデシュ南西部、ベンガル湾沿岸に位置するシャトキラ県シャムノゴル郡において、主に貧困層を対象とした職業訓練等を行うための本館(1階建て、床面積2,842sq.ft. (*264平方メートル)を建設します。

バングラデシュにおけるNGOに対する援助に関し、日本は既に106NGOに対し総額約880USドルの支援を実施しており、NGOの草の根レベルの社会開発促進に大きく貢献しています。

本件に関するプレスリリースは以下のウェブサイトでご覧になれます。

http://www.bd.emb-japan.go.jp

 

●井上大使によるチッタゴン丘陵地帯訪問224日〜26日、チッタゴン)

224日(土)26日(月)、井上大使はチッタゴン丘陵地帯を訪問しました。主な目的は、国連開発計画(UNDP)を通じての日本の支援により資金供与が行われた二つの多目的コミュニティーセンターの開会式に出席するためでした。日本はこれまで、チッタゴンの10件のコミュニティーセンターの建設のために、UNDPに対して資金提供してきました。

 

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【2】青年海外協力隊リレー連載「今いる場所」

16年度3次隊 感染症対策  尾崎 里恵)

2004年1月1日、大学病院の耳鼻咽喉科病棟。準夜勤中、ICUにいる患者さんの創部より出血。圧迫するもどんどん流れ出る真っ赤な血液。血圧も低下し、意識レベルも低下してきている。助けてあげて下さい!と祈る一方で、もうダメかもしれないという不安が頭をよぎる。忘れもしないあの元旦から約3年が経った2006年12月現在、私はバングラデシュにいる。3年前の私には想像できなかった自分。

そして、今日も村の予防接種会場へ…。

今年の3月、バングラデシュでは9ヶ月から9歳の子供を対象とした「麻疹キャンペーン」が行なわれた。予防接種会場となっている民家は、朝から子供や母親たちでごった返している。スムーズにいくように列を作ろうとするけど、なかなか列にならない。ここの人にとって、整列することはどうも難しいらしい。

この人混みの中に、9ヶ月にはなってないだろうと思われる赤ちゃんを抱いた母親を見つけた。今日はこの子に接種できないと話すと、すぐに納得し会場を出て行く。「家にあと一人、3歳の子がいる。」とその母親が言うので、3歳だったら接種できるから連れてくるように伝えると、病気だから連れて来られないという。家も近いということだったので、とりあえず様子を見に家まで行ってみることにした。

竹とワラで作られたちっちゃな家には、電気があるわけもなく、昼間なのに部屋の中は真っ暗だ。奥の方に子どもがちょこんと座っている。生まれた時から歩いていないという。病院に連れて行ったら、治療に6000TK(日本円で12000円くらい)必要だと言われた。そんなお金、家にはない。どうしたら歩けるようになる?と尋ねられる。12000円でこの子は歩いたり、元気に走り回ったり出来るようになるかもしれない。

12000円、12000円、12000

一生懸命、頭の中で考えた。もちろん、その時は手元になかったが、与えられない額でもなかった。でも、色んな意味を含めて、それだけの額を渡すことでこの家庭が幸せになれるのか、これがこの家族にとって一番いい方法なのかというと、そうではないような気がした。

それなら自分に何ができるか

ここが日本だったら、ちゃんとした治療も受けられるのだろうけど。働いていた病棟のことを思い出す。あの先生だったら、あの先輩だったら、こんな時どうしているだろう…。たった2年間の経験しかない私には、出来ることも限られている。

結局、大したアドバイスも出来ないままその家を出る。それなのに、こんな大したことない外国人を、その家族は見えなくなるまで見送ってくれた。悔しかった。自分が医者だったら、そうでなくても、せめてもっと看護師の経験があったら

病院で働いていた時、高度な治療が施されたにも関わらず亡くなっていく患者さんを何人も見た。患者さん、家族、先生、私たち看護師、みんなが全力を尽くした。仕方のないことだったけど、その時の自分にはたまらなかった。人の死に目にあうのは、もうたくさんだと思った。私には看護師なんてむいてない。それだけが理由ではなかったけど、病院を辞めて実家に戻った。

でも、今は違う。帰国したらもっともっと看護師の仕事をして、もっともっと経験を積みたい。そして、もし自分がまたこんな国で働ける機会があったら、もしそうでなくても、近くで困っている人がいたら、その時はもっと違った自分でありたいと思う。

人間の「強さ」「やさしさ」「たくましさ」に触れ、そして、決して豊かとはいえない環境の中で生きる彼らが見せてくれる極上の笑みに何度も励まされてきた1年9ヶ月。同じ地球上に生まれてきて、神様はどうしてこうも不公平な運命を与えたのだろう。本当にアッラー(神)はいるのだろうかと感じることも多々あった。

治療一つをとっても、日本と比べると技術や設備が十分でないこの国では、治せる病気も治せないことがほとんどである。それが幸か不幸か…。それでもやっぱり、この日出会った3歳の子の無邪気な笑顔を思いだすと、日本は恵まれているなと思う。精一杯生きること。笑うこと。楽しむこと。味わうこと…。これも私達に出来る大切なことの一つなんだと思う。

 

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【3】お知らせ

 

●麻生外務大臣政策スピーチ「わたしの考える中東政策」

228日(水)、麻生外務大臣は「わたしの考える中東政策」という演題で政策スピーチを実施しました。本スピーチにより今後の中東政策を進める上での日本政府の指針が把握できます。

 

本スピーチの全文は以下のウェブサイトよりご覧になれます。

 

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/19/easo_0228.html  (日本語)

 

http://www.mofa.go.jp/region/middle_e/address0702.html (英語)

 

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【4】編集後記

18日(日)から20日(火)にかけて大使館主催でジャパンフェスティバルが実施されます。内容は本文にてお知らせしましたが、今回は特に映画祭に力を入れており、外国でも評価が高い映画を中心に選びました。中心娯楽が映画であるバングラデシュにおいて、日本映画がどこまで受け入れられるか、楽しみです。皆さんも是非足をお運び下さい。

(在バングラデシュ日本大使館広報文化班 小澤裕輔)

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