メールマガジン バックナンバー
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日本・バングラデシュ交流メールマガジン(第66号・2006/9/28)
―日本とバングラデシュの橋渡しのために―
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本メールマガジンは、当地在留邦人の皆様及び希望者に送付しておりま
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□ 目次 □
【1】最近の日本・バングラデシュ関係
[これまで]
●井上大使ダッカ・アサニア・ミッション職業訓練所視察(9月24日、ダッカ)
【2】お知らせ
●安倍晋三新内閣発足(9月26日、東京)
●麻生太郎外務大臣の再任(9月26日、東京)
【3】青年海外協力隊リレー連載
(16年度2次隊 婦人子供服 門倉七生)
【4】編集後記
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【1】
最近の日本・バングラデシュ関係
[これまで]
●井上大使ダッカ・アサニア・ミッション職業訓練所視察(9月24日、ダッカ)
24日、井上大使がダッカ・アサニア・ミッション職業訓練所に視察に行きました。
ダッカ・アサニア・ミッション(Dhaka Ahsania Mission;
DAM)は貧困削減と貧しい人々の生活改善を目的に、1958年に設立された団体です。現在は、保健、教育、人権、貧困と幅広い分野の問題を解決すべく、収入向上、水・衛生、麻薬撲滅、人身売買問題、HIV/エイズ等プロジェクトを実施すると共に、アサニアICTセンター、アサニア癌病院、アサニア科学技術大学、アサニア教員養成カレッジ、青少年職業訓練所等を運営しており、国連ESCAPやUNESCOのパートナーNGOとなるなど、国際的に活動が認められています。
日本政府は、DAMが2001年に建設した「職業訓練センター」(Vocational
Training Center for Working
Children)(ダッカ市ミルプール地区)に対して、2001年(平成13年度)草の根案件として職業訓練機材供与を実施しました。
活動対象者はダッカ市ミルプール周辺に居住する12歳から18歳の子供で、これまでに1,591名の生徒の入学が認められ、卒業生は1,264名。卒業生の多くはバングラデシュ工業・技術者試験のベーシック認定試験(全5段階のうち1段階目)に合格しています。
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【2】お知らせ
●安倍晋三新内閣発足(9月26日、東京)
26日、自民党安倍晋三総裁は第165回国会(臨時会)で第90代内閣総理大臣に指名された後直ちに組閣に取り組み、安倍新内閣が発足しました。新内閣発足に伴う安倍新首相の記者会見記録及び閣僚名簿は、以下のウェブサイトにてご覧になれます。
http://www.kantei.go.jp/jp
●麻生太郎外務大臣の再任(9月26日、東京)
26日、麻生太郎外務大臣の再任が決定致しました。麻生大臣の略歴、再任決定後の首相官邸及び外務省会見室での記者会見記録は、以下のウェブサイトにてご覧になれます。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/
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【3】青年海外協力隊リレー連載
(16年度2次隊 婦人子供服 門倉七生)
もしかしたら日本人バザーでお会いした事があるかもしれません。ベンガル人スタッフと一緒にぬいぐるみや刺繍を施したシルクバッグを売っていた者です。あの時買っていただいた方、お買い上げ有難うございました。
私は北西部ボグラ県にあるTMSS(テンガマラ婦人協会)というローカルNGOで活動をしています。TMSSは女性の能力開発と自己雇用努力を通じて、社会での彼らの幸せと繁栄をビジョンに掲げ、活動するローカルNGOです。TMSS自体は大きなNGOでバングラデシュのいたるところにブランチオフィスがあります。地方に移動される時にTMSSと書かれた看板を見かけた方もいらっしゃるのではないでしょうか。私が活動しているのはIGAセクションの手工芸部門ですが、他にも病院(以前隊員が派遣されていました)や農業、畜産、マイクロクレジットなどいろいろな分野を手掛けています。
IGA (Income Generating
Activities)セクションは女性の雇用・収入促進を目指すもので、私の活動の目的は、女性たちにより多くの仕事が回るような商品を企画する事、女性たちに新しい仕事を教える事によって、女性たちの仕事が増え、収入を得られるよう手助けする事です。具体的にはぬいぐるみや子供服、バッグなどのデザイン・サンプル作成・縫製指導などを行っています。売れる商品を作り、生産量が増すよう考えるわけですが、そこで問題になってくるのはベンガル人との好みの違い、品質のレベルの違いです。
顧客ターゲットは基本的にはベンガル人ですから、品質はある程度で安くベンガル人の好みのものを、といつも考えているのですが、ベンガル人の好みの把握は難しく、また納得できる物を作ろうとすると手が込んできてしまい、値段も高くなってしまいます。逆に値段は高くてもいいから品質のよいものを作って海外・外国人向けにしようとすると技術・設備の面で思うような品質には仕上がりません。手仕事によって生じる「ずれ」が逆に「味」と感じられるデザインを考えるのに日々頭を悩ませています。
皆さんよくご存知でしょうが、バングラデシュのお店で見かける製品の品質に疑問を持った事はありませんか?色落ちがしたり、縫製が甘かったり、絵柄がずれていたりといった、日本人の目にはいまいちと映るものばかりです。
しかし最近思うのはこの「ゆるさ」がバングラ製品の良さのひとつではないかなという事です。村の女性たちが家事をしながら、子供をあやしながら、家族のために毎日チクチク縫っているのです。手仕事なのだから一つ一つ違うのは当たり前。規格通りの製品を見慣れた過ぎた日本人には逆にこの「ゆるさ」をおおらかに楽しめる心のゆとりが必要なのかもしれません。
さて、そんな私たちが作った商品は「UTPADON(ウッパドン)」ブランドとして売り出されています。日本人の皆様にお勧めの店舗は、ダンモンディのAnam
Rangs Plaza 1FにあるTMSS直営店、他にもグルシャンのfolkや、ボナニのHeed
Handicraft、VIATORなどにも商品を卸しています。是非一度のぞいてみてください。
今度の11月の日本人バザーでもまた出店させてもらおうと思っています。新作バッグや手刺繍の入ったシャツなど、皆さんのお気に召すような商品を出せたらと思っています。お楽しみに!
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【4】編集後記
今週休暇先から戻って参りました。休暇中に頭から離れなかった事はといえば、ダッカの喧噪・風景です。綺麗な景色やエメラルドグリーンの海、そしてバングラでは食べられない食事を満喫してリラックスしている時でも、頭から離れないのはダッカの物々しい喧噪と風景で、静かすぎる休暇先に違和感を覚えた程です。赴任して3ヶ月強とはいえ、自分の中にしっかりバングラのエッセンスが染み込まれていることを知って、少し嬉しく思った瞬間でした。
(在バングラデシュ日本大使館広報文化班 小澤裕輔)
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