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日本・バングラデシュ交流メールマガジン(第40号・2005/8/25)
―日本とバングラデシュの橋渡しのために―
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□ 目次 □
【1】堀口大使メッセージ「バングラデシュの観光について」
【2】最近の日本・バングラデシュ関係
[これから]
●留学生支援無償(JDS)公募開始(8月23日〜10月20日・バ全国)
●ダッカ廃棄物処理活動コンテスト(8月30日・ダッカ)
●持続可能な農村開発セミナー(9月3〜5日・ダッカ)
●日本トレードフェア2005(9月8〜10日・ダッカ)
●農村体験ツアー(9月10日または17日・カリガンジ)
[これまで]
●エクマットラ主催チャリティ・コンサート(8月17日・ダッカ)
●バングラデシュ現地ODAタスクフォース会合(8月11日・ダッカ)
[お知らせ]
●バングラデシュ同時多発爆弾事件(8月17日)の概要
●第44回衆議院議員選挙(在外選挙:8月31日〜9月4日)
●バングラデシュ経済:最近の動向及び今後の見通し
【3】青年海外協力隊リレー連載・第4回「熱いベンガル人求む!」
(16年度1次隊・理数科教師 井上貞行)
【4】編集後記
【1】堀口大使メッセージ「バングラデシュの観光について」
バングラデシュ観光振興の必要性については、以前にもこのメルマガのメッ
セージで触れたことがあります。観光は雇用機会創出、外貨獲得など自助努力
に立った貧困削減の上で大きな役割を果たすこと、また、多くの外国人が観光
客としてこの国を訪れ、実際の姿がイメージよりも数段に良いことを自分の目
で確認し、帰国後周囲の人々に伝えていくことが、バングラデシュについての
ネガティブなイメージを改善していく上で最も有効な方法の一つであることな
どがメッセージのポイントでした。
ところで、バングラデシュには、「ベンガル・ツアー」という旅行会社があ
り、NHK、民放各社を初め多くの日本人がお世話になっていますが、この
度、この国の観光を広報するためのビデオを作ることになったとして、私に
メッセージの依頼がありました。私は喜んでお引き受けし、以下の趣旨を述べ
ました。
バングラデシュに来て2年数ヶ月になるが、この間、週末などを利用してベン
ガル各地を見て回った。その経験を通じて以下の三点を申し上げたい。
第一に、「バングラデシュ人民共和国」という国は30余年の歴史しかないが、
ベンガルの国は、記録に残された歴史をとっても4世紀のグプタ朝以来1600年
の長さに及んでおり、ここに1億4千万人の人懐っこい人達が住んでいる。
第二に、この長い歴史ないし歳月の間にベンガルの人々は豊かな文化を築き上
げてきた。例えば、世界遺産に指定されている仏教遺跡とイスラム教モスク、
それから世界遺産ではないが、ヒンドゥ寺院などのユニークな建築様式、ま
た、テラコッタという粘土の彫刻があるが、紀元前4世紀から脈々と続いてい
るものであり、そこに形づくられた人々の様子、動物の姿は今にも動き出そう
とするかの躍動感を持っている。さらに、例えば、ラロンのような民族音楽が
あるが、ラロンの透き通るような哀しさは聴くものを感動させずにはおかない
ものである。さらにまた、ベンガルの激しい自然が生んだに違いない色彩感覚
の鮮やかさが特記され、これは絵画や女性のサリーなどのファッションに見る
ことができる。
第三は、自然の豊かさである。バングラデシュにはガンジス河とブラマプトラ
という大河が流れ込んでいるが、この二つの大河が大中小無数の支流を作って
全土を縦横に流れている。この無数の河川が作り出す光景、特にこれらの河川
は雨期には頻繁に洪水をもたらすが、洪水と共生する人々の姿など、他の国で
はなかなか見られないものである。比較的大きな川をボートで何回か下ったこ
とがあるが、悠久な自然に自分がとけ込んでしまうかのような感慨を覚えた。
さらにシュンドルボンがある。世界遺産に指定されたマングローブの原生林に
は、有名なベンガルタイガーなどの野生動物が住んでいるが、その姿はおそら
く原始時代と殆ど変わらない形で続いているものである。
バングラデシュは、このように大変豊かな自然と文化がある国であり、出来る
だけ多くの日本の方々に見に来ていただきたいと思っている。
バングラデシュ観光を売り込むメッセージは、次の機会に備えて推敲していき
たいと思っていますので、良いアイデアがありましたら、是非教えていただけ
れば幸いです。
(バックナンバー)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/mailMagazine/index.html
(小冊子「日本とバングラデシュの橋渡しのために」)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/pdf/merumagabook.pdf
【2】最近の日本・バングラデシュ関係
[これから]
●留学生支援無償(JDS)公募開始(8月23日〜10月20日・バ全国)
2006年度留学生支援無償(JDS)の奨学生公募が8月23日より開始されました
(10月20日締切)。今回は20名の候補者を行政学、経済学、情報通信技術、医
学、教育学、環境政策の6分野で受け入れる予定です。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/en/news/pr/pr_jds220805.html
詳細は日本国際協力センター(JICE)のウェブサイトをご覧ください。
http://sv2.jice.org/jds/scholarships/bangladesh/bangladesh_org.html
●ダッカ廃棄物処理活動コンテスト(8月30日・ダッカ)
ダッカ市内では、廃棄物処理に関する様々な問題を抱えており、さらにこれら
に起因する健康被害や洪水被害、景観の悪化を引き起こしています。クリーン
・ダッカ・マスタープランに関する国際協力機構(JICA)開発調査団は、同プ
ランの中で、地区単位での廃棄物処理システムを推奨しています。
クリーン・ダッカ・マスタープランに基づいた、地区廃棄物処理システムの拡
大を促進するために、今回、ダッカ市内90地区を対象に廃棄物処理活動コンテ
ストを行うこととなりました。その開会式が、8月30日(火)午後3時から
ダッカ市役所で、コカ市長、当館宇喜多臨時代理大使の出席を得て行われる予
定です。
詳細はJICAダッカ事務所までお問い合わせください。
電話913-2535、FAX 912-8857
●持続可能な農村開発セミナー(9月3〜5日・ダッカ)
9月3日(土)午前10時より、地方農村開発技術局(LGED)とJICAは、「持続
可能な農村開発に関する国際セミナー」をLGEDで開催します。LGEDとJICAの代
表による農村開発に関するプレゼンテーションが3日間にわたって行われま
す。開会式には、ブイヤン地方自治・農村開発・協同組合大臣、ジア同担当国
務大臣、宇喜多臨時代理大使が出席する予定です。
詳細はJICAダッカ事務所までお問い合わせください。
電話913-2535、FAX 912-8857
●日本トレードフェア2005(9月8〜10日・ダッカ)
9月8日(木)から10日(土)の3日間、ダッカ・シェラトン・ホテルで、日
バ商工会議所(JBCCI)主催、日本貿易振興会(JETRO)及び大使館後援、NYK
ライン・バングラデシュ(日本郵船)、伊藤忠商事、ナショナル生命保険及び
パシフィック・モーターズ各社の協賛による「日本トレードフェア」が開催さ
れます。
http://www.jetro.go.jp/bangladesh/eng/link_files/upcoming_events.html
昨年6月に開かれた第1回は約17,000人の参加者と3億円に及ぶ契約が締結さ
れ、大成功に終わりました。今年のトレードフェアでは更なる成果が期待され
ます。
また、本会場とは別に、同ホテルのボールルームで以下のイベントが行われま
すので、お気軽にご来場ください。
8日(木)10:00 開会式
14:00 日本バングラデシュ・ビジネスフォーラム
9日(金)09:00 生け花・盆栽コンテスト
14:00 柔道・剣道・空手デモンストレーション
15:00 日本留学説明会
なお、大使館は今回、日本留学アドバイスの他、日本の政治・経済・文化を紹
介するブースを出展します。また、大使館、JICA、JBIC、JETRO共同で日本の
ODAを紹介するブースを出展します。
(JETROダッカ事務所)
http://www.jetro.go.jp/bangladesh/
●農村体験ツアー(9月10日または17日・カリガンジ)
日本に拠点を持つNGOハンガー・フリー・ワールドのバングラデシュ支部は、
ジナイダ県カリガンジ郡にあるプロジェクトサイトでの農村体験ツアーを企画
しています。
ツアーは、9月10日(土)または17日(土)(未定)の朝7時20分にダッカ空
港をたち、農村の生活体験、収入創出プロジェクトの視察、植林プロジェクト
の視察などを行い、午後6時55分にはダッカ空港に戻る予定です。
参加費用は、朝食、昼食及び交通費込みで6,000タカ程度です。お申込・お問
い合わせはハンガー・フリー・ワールド・ダッカ・オフィスまで。
e-mail: aries_mars79@hotmail.com (山中嶋様)
電話:812-1280
[これまで]
●エクマットラ主催チャリティ・コンサート(8月17日・ダッカ)
8月17日、日本フィルハーモニー交響楽団の首席ホルン奏者として活躍中の福
川伸陽氏を迎えたチャリティ・コンサートがエクマットラ主催、大使館後援で
開催されました。福川氏は、弱冠24歳でありながら日本フィルハーモニー交響
楽団の首席ホルン奏者として第一線で活躍されるなど、日本ホルン界の新星と
して注目されている方です。社会福祉活動にも強い関心を持ち、今回のチャリ
ティ・コンサートのため、当地を訪れました。ストリートチルドレンとも共演
しました。
当館宇喜多公使は主賓として挨拶しました。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/en/embassy/speeches/sp_ekmattra170805.html
なお、収益はエクマットラのストリートチルドレン支援活動資金に充てられま
す。
●バングラデシュ現地ODAタスクフォース会合(8月11日・ダッカ)
8月11日に現地ODAタスクフォース会合(バングラデシュ・モデル運営委員
会)が開催され、当面の主要課題として、(1)セクター毎の実施改善、
(2)広報の拡充、(3)現地機能強化等の「内なる改革」への貢献に取り組
むこととなりました。
このうち、広報の拡充については、現地ODAタスクフォース内に新たに「広報
チーム」を立ち上げて作業を進める予定です。具体的には、バングラデシュ国
民及び開発パートナー向け、日本国民向けのそれぞれに広報目的及び広報対象
を明確化し、過去の案件を整理するとともに、広報目的・対象に応じたツール
を作成・活用し、特に現場の生の声を発掘するよう努めます。広報計画と作業
日程をウェブに掲載しました。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/bdmodel/doc/kouhouplan050811.doc
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/bdmodel/doc/kouhouactivity050811.xls
全般及びセクター別の日程表もこの機会にアップデートしました。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/bdmodel/doc/annualplan2005a.xls
バングラデシュ・モデルのウェブサイトはこちらです。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/bdmodel/index.html
[お知らせ]
●バングラデシュ同時多発爆弾事件(8月17日)の概要
8月17日にバングラデシュ全土で発生した同時多発爆弾事件の概要は、25日ま
での当地報道によると以下のとおりです。
(1) 発生日時:17日午前11時から午前11時30分頃までの間(各紙で幅が認
められる)
(2) 発生場所:全国64県のうち63県で発生
(3) 犯行組織:事件現場から当地非合法組織「ジャマトゥル・ムジャヒ
ディン・バングラデシュ(JMB)」の名が記載されたビラが発見されている
が、治安当局が捜査中
(4) 爆弾の数:約400個(各紙で幅が認められる)
(5) 被害状況:少なくとも2名が死亡、150名が負傷
今回の事件の社会的反響に鑑み、暫くの間、バングラデシュ国内は政治的、治
安的に不安定な状況が続くと考えられます。新聞、テレビ等により今後の動向
の情報収集に努めていただくとともに、反政府運動期間は群衆が集結しそうな
場所に近寄ることは避けるとともに、やむを得ず外出する際には自己防衛手段
を常に念頭に置くなど、慎重な行動を取って下さい。
また、8月17日、外務省はスポット情報(バングラデシュ:首都ダッカ及び各
地における同時多発爆弾事件)を下記の通り発出致しましたので在留邦人の皆
様へお知らせいたします。
http://www.pubanzen.mofa.go.jp/info/info4.asp?id=012
(問い合わせ先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロに関する問い合わせ)
電話番号:(代)03-3580-3311 (内線)3679
○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
電話番号:(代)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ
http://www.mofa.go.jp/anzen/
○在バングラデシュ日本国大使館
電話番号:(880-2)8810087
当館は8月18日、本件についてプレスリリースを発表しました。仮訳は次のと
おりです。
バングラデシュにおける爆弾事件について
平成17年8月18日
1.8月17日、バングラデシュ全土において爆弾事件が発生したことに憤りを
感じる。このテロ事件において亡くなられた方々及びご遺族の方々に心から哀
悼の意を表明するとともに、多数の負傷者の方々に心からお見舞いを申し上げ
る。
2.我々は、如何なるものであれ、テロリズムは正当化されないとの立場を堅
持し、あらゆる形態のテロリズムを断固として非難する。
3.我々は、バングラデシュ政府が本事件の真相を究明し、法と秩序を更に改
善することを期待しており、このようなバングラデシュの努力を引き続き支援
する所存である。
(英語全文)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/en/news/pr/pr_bombing180805.html
●第44回衆議院議員選挙(在外選挙:8月31日〜9月4日)
第44回衆議院議員選挙が次の通り実施される予定です。
公示日:平成17年8月30日(火)
選挙期日(国内投票日):平成17年9月11日(日)
在バングラデシュ日本国大使館管轄区域内に居住する在外選挙人登録を終えた
方(在外選挙人証をお持ちの方)は『在外公館投票』、『郵便投票』、『帰国
投票』のいずれかで投票を行うことができます。
当館における在外公館投票を、8月31日(水)〜9月4日(日)までの5日間
実施する予定です。
在外選挙人名簿に登録され、「在外選挙人証」をお持ちの方には、すでに大使
館より詳細なお知らせをEメール等でお届けしましたが、万一受け取られてい
ない方がおりましたら下記連絡先まで至急連絡をお願いします。
その他、在外選挙制度等につきまして、ご質問、ご不明の点等ございました
ら、大使館領事班までお問い合わせいただくか、以下のホームページをご覧下
さい。
領事班電話番号:02-881-0087
領事担当官携帯電話番号:0173-037811、0173-037814
(外務省ホームページアドレス)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/
(総務省ホームページアドレス)
http://www.soumu.go.jp
在外選挙人名簿への登録については以下のウェブサイトをご覧ください。な
お、申請から在外選挙人証交付までは概ね2〜3ヶ月程度掛かります。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/content/election050524.html
●バングラデシュ経済:最近の動向及び今後の見通し
当館ホームページ上に掲載している資料「バングラデシュ経済:最近の動向及
び今後の見通し」を、8月現在のものにアップデートしました。この資料は、
バングラデシュの主要経済指標、経済成長、財政・金融、国際収支、国際経済
関係についてまとめたものです。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/en/bilateral/economy2-1.html
【3】青年海外協力隊リレー連載・第4回「熱いベンガル人求む!」
(16年度1次隊・理数科教師 井上貞行)
今回はこのような機会をいただきました。めったにないことなので私の活動に
ついて少し書かせていただきたいと思います。
私の任地は、ダッカから100kmほど北に行ったところにあるマイメイシンとい
う中規模の都市です。私はそこにあるマイメイシン教員訓練大学で現職の中高
教員、また将来教師になるかもしれない生徒達に、理科の実験を教えていま
す。
協力隊に参加する前、私は高校で理科の教師をしていました。というよりさせ
てもらっていたという感じですが。
バングラデシュの中等教育はgrade6〜10までをさします。日本で言うと小六
から高校一年生までになります。卒業に際してはSSCといわれる卒業試験があ
り、生徒はこれをパスすることが最重要課題です。
バングラの教育と日本の教育の違いで、私が感じたことを少しかきたいと思い
ます。ただし、私は教員という仕事をさせていただいておりましたが、自身、
理学部出身で、教育ということに関して体系的に学んだことがなく、現場以上
の知識を持ち合わせていないことをお断りしていきます。
生徒で一番の違いを感じたところは、生徒のやる気の高さです。中等の生徒は
私の印象では勉強に対して非常に前向きな態度を取っています。教師の言うこ
とも比較的よく聞いています。この国では授業中の私語、立ち歩きなどはあま
り見られません。そして次に感じたのは、一クラスの人数の多さです。40人は
当たり前で50人〜80人が普通です。このことと矛盾するようですが、学年があ
がるごとに劇的に人数が減っていきます。最終学年では10数人ということも村
では珍しくありません。
教員は、多くの先生達は私が予想していたよりずいぶんがんばっていると思い
ます。仕事は教科を教えることが中心で、生徒指導はほとんどないようです。
中等の先生は教科をよく勉強している印象を受けます。実際、授業の進め方は
上手な先生は多くおられます。言葉を差し引いても、私よりもずっと上手に授
業をしておられます。
私が感じた一番の違いは、教員集団の違いです。日本の教師は(人にもよりま
すが)集団で動きます。いろんな取り組み(文化祭、校内一斉テストなど)に
しても、いろいろな問題にあたるにしても、教員集団というものが大切になっ
てきます。ですが、この国ではそういったものは今のところ確認できていませ
ん。
また、教科ごとの研究会の存在も隊員が作ったものを除けば確認できていませ
ん。私自身、学校に入ったばかりのころ、いろんな先輩の先生方のご指導をう
け、助けられ、どうにかやってきましたが、まだこの国でそういった校内での
研修、人を育てるといった活動はほとんど確認できていません。この国の先生
は良くも悪くも一人で仕事をしている印象を受けます。
これは逆に言うと、団結する必要がないともいえると思います。仕事が大変で
あればあるほど、一致団結してあたらねば乗り越えられない(これも日本的な
考え方かもしれませんが)と私にはおもえるのですが、保護者や町の人に聞い
ても学校には期待していないという答えが多く返ってきます。代わりにマイメ
イシン市内では多くの人が塾に通っています。
バングラデシュと日本の教育の状況を個別に比較すると、それほど差はないよ
うに感じます。しかし、集団としての教育力を考えると、日本が勝っていると
思います。
今、私は訓練大学の授業の中でいくつかのことにチャレンジしています。多く
の先生が、実験授業をなぜしないかと聞かれたときに、「生徒が多すぎる」
「授業時間が短い」「器具がない」正直な先生は「めんどくさい」と答えま
す。ですので、僕の持つ授業で、40分でも実験授業はできる、器具がなくても
工夫次第で何とかなる、60人近い生徒がいても事前準備をしっかりすればやら
せることができる。ということを実際やってみて示そうとおもっています。
私は、この国で必ずしも実験授業をしなければいけないと思っているわけでは
ありません。ただ、一年間散々聞いてきた言い訳(〜だからできない)に対す
る反論として、工夫と意思があればたいていのことはやればできるのだという
ことを実際に示したいというだけです。とにかく簡単にあきらめないこと、に
チャレンジしていきたいとおもっています。そして、生徒やこれから出会う人
の中でだれかひとりでも何かにチャレンジしてもらえればうれしいと思いま
す。
気がつけば、活動も中盤を越えました。一年間の間にいろんなものをこの国の
人から与えていただいたように思います。残りの任期、この国のお世話になっ
た人たちに何か恩返しができるようにがんばりたいと思います。
(青年海外協力隊)
http://www.jica.go.jp/activities/jocv/
【4】編集後記
バングラデシュ案内を担当しておりましたが、最近外出ができず、ネタが尽き
てしまいました。今後もバングラデシュのよいところを紹介していきたいと
思っており、私自身もネタ探しは引き続き行いますが、皆さんからの情報提供
があれば幸いです。ダッカ近郊であれば取材に出かけますので、以下の編集部
メールアドレスまでご連絡お待ちしております。
(在バングラデシュ日本国大使館広報文化班 飴谷貴信)
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発行:在バングラデシュ日本国大使館
Embassy of Japan in Bangladesh
Plot#5&7, Dutabash Road, Baridhara, Dhaka, Bangladesh
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