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日本・バングラデシュ交流メールマガジン(第37号・2005/7/14)
―日本とバングラデシュの橋渡しのために―
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□ 目次 □
【1】日本・バングラデシュ首脳会談(7月14日・東京)
【2】最近の日本・バングラデシュ関係
[これから]
●バングラデシュ総合的砒素対策、活動報告会(7月22日・東京)
●対バングラデシュ国別援助計画改定に関する意見交換会(8月12日・東京)
[これまで]
●バングラデシュ・ビジネスセミナー(7月14日・東京)
●ショヒド・ミナール定礎式(7月12日・東京)
●JICA青年招へい事業壮行会(7月11日・ダッカ)
●「バ日二国間関係の発展」セミナー(7月7日・ダッカ)
●ごみ処理マスタープラン引渡し式(7月5日・ダッカ)
●バングラデシュ開発援助勉強会(7月5日・ダッカ)
[おしらせ]
●小冊子「日本とバングラデシュの橋渡しのために」
【3】青年海外協力隊リレー連載・第1回「国際協力のあり方」
(理数科教師 麻生有香)
【1】日本・バングラデシュ首脳会談(7月14日・東京)
14日(木)午後6時〜6時40分(日本時間)、日本の総理官邸で小泉総理大臣
とベグム・カレダ・ジア首相との間で首脳会談が行われ、日本・バングラデ
シュ共同プレス発表が行われました。同発表の構成は以下のとおりです。
1.日本とバングラデシュの関係強化
2.開発実現と貿易・投資促進
3.国連改革その他の国際フォーラムにおける協力
4.南アジア地域とアジアの平和と繁栄に向けての協力
5.交流と対話の促進
全文及び同和文仮訳は以下のウェブサイトに掲載されています。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/en/news/pr/pdf/jointpressstatement.pdf
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jointpressstatementjp.pdf
首脳会談に引き続き、両首脳立会いの下、「日本・バングラデシュ間の文化交
流計画」及び「気象レーダー整備計画の交換公文」への署名式が行われまし
た。
文化交流計画は、1982年に署名・批准された文化協定に基づき、教育、文化、
スポーツ及びジャーナリズムにおける両国間の協力を発展させ、友好関係を強
化すべく、文化面における長期にわたる協力のための好条件を整えるためのも
のです。また、レーダー整備については、コックスバザールとケプパラの気象
レーダーシステムの改善のため、8億6千万円の無償資金協力を行うもので
す。
当館発プレスリリースは以下のウェブサイトに掲載されています。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/en/news/pr/pr_jps140705.html
【2】最近の日本・バングラデシュ関係
[これから]
●バングラデシュ総合的砒素対策、活動報告会(7月22日・東京)
アジア砒素ネットワークは国際協力機構(JICA)の委託を受けて、2002年1月
から2004年12月まで、バングラデシュ国ジョソール県シャシャ郡で砒素対策を
実施しました。
3年間で、63基の代替水源設備を設置し、約2万人に安全な水を供給していま
す。また、砒素に関する知識を広めるための啓発活動に参加した人はのべ1万
4千人を超えました。2005年5月8日付けの現地からの報告では、水設備の稼
動率は87.3%でした。
このプロジェクトに関する各専門家による報告会が以下の要領で行われます。
日 時:7月22日(金) 19:00?21:00
場 所:早稲田奉仕園内 日本キリスト教会館6階 フォークトルーム
〒169-8616 東京都新宿区西早稲田2-3-1
高田馬場駅から徒歩15分、早稲田駅から徒歩5分
地 図: http://www.hoshien.or.jp/map.html
参加費:1,000円
定 員:50名
参加の条件:アジアの砒素問題に関心を持っている方
主 催:特別非営利活動法人 アジア砒素ネットワーク
申 込:必要
*申し込みは前日まで受け付けますが、定員になった場合は締め切りとさせて
いただきます。
お問い合わせ、参加申込は以下のメールアドレスまたは電話番号までご連絡く
ださい。
問合・申込先: aantokyo@proof.ocn.ne.jp
電話: 070-5558-7455(担当:石山)
●対バングラデシュ国別援助計画改定に関する意見交換会(8月12日・東京)
外務省では、現在、対バングラデシュ国別援助計画を改定しております。外務
省ODAホームページにて関連資料を掲載し、国民の皆様からのご意見を聴取し
ておりますが、その一環として、8月12日(金)14時より三田共用会議所にて
意見交換会を開催することとなりました。ご関心のある皆様方に幅広くご参加
いただきますようご案内申し上げます。
会場の準備の都合等もあり、参加申し込みは、参加票に記入の上、8月5日
(金)までに、以下の連絡先までFAXまたはメールにてお申し込み下さい。
連絡先 外務省経済協力局国別開発協力第一課 鈴木宛
TEL:03-5501-8369
FAX:03-5501-8368
e-mail:nobuhiko.suzuki@mofa.go.jp
参加票は以下のウェブサイト(PDF形式)で入手できます。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/kunibetsu/enjyo/pdfs/bangla_iken.pdf
なお、会場のスペースの都合もあり、締め切り前に定員に達した際は、先着順
とさせていただきます。予めご了承願います。
詳細は以下のウェブサイトをご覧ください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index/whats/050705_01.html
[これまで]
●バングラデシュ・ビジネスセミナー(7月14日・東京)
14日、日本・バングラデシュ商業・経済協力合同委員会は、ジア首相訪日の機
会を捉え、バングラデシュ・ビジネスセミナーを開催しました。
特別ゲストとして、ジア首相が講演したほか、バングラデシュとの投資・貿易
についての講演及び日本・バングラデシュ商工会議所(JBCCI)からの発表が
行われました。
また、同セミナーにおいて、ジア首相臨席の下、高野国際研修協力機構
(JITCO)理事とイスラム海外居住者福利厚生・海外雇用大臣との間で合意議
事録の署名が行われました。これにより、バングラデシュの労働者が日本の中
小企業で技術研修を受けることができます。
同セミナーに先立って、第14回日本・バングラデシュ商業・経済協力合同委員
会会議が行われ、対バングラデシュ投資及び貿易の現状と展望、バングラデ
シュ労働力の活用、ODAを活用したインフラ整備等について議論が行われまし
た。
●ショヒド・ミナール定礎式(7月12日・東京)
12日、ジア首相の訪日を機に、当国言語運動の象徴である、「ショヒド・ミ
ナール」のレプリカが、バングラデシュ政府より豊島区に寄贈されることにな
り、豊島区立池袋西口公園で定礎式が行われ、ジア首相他が出席しました。
同公園は、在日バングラデシュ人の「ボイシャキ(正月)祭り」の会場として
利用されており、バングラデシュ政府は感謝の印としてレプリカを寄贈するこ
ととしたものです。
同レプリカは、2006年4月14日に完成予定で、建設のために3万米ドルがバン
グラデシュ政府より提供されます。
●JICA青年招へい事業壮行会(7月11日・ダッカ)
JICA青年招へい事業は各国の未来を担う人材の育成を目的に行われるもので、
研修と交流の2つの要素を合わせ持ったユニークなODA事業です。キーワード
は「交流を通じた人造り」、青年の専門分野に関する研修と合わせて日本人と
の交流にも焦点をあてたプログラムを実施しています。
バングラデシュからは毎年30人の青年が派遣されます。今年は初等、中等教育
分野が対象となり、小学校、中学校の先生が7月13日から8月5日まで約4週
間、日本を訪れます。日本滞在中、参加者は小中学校訪問等の研修プログラム
と、日本の同世代の青年と過ごす合宿セミナー、ホームステイ等の市民参加型
の交流プログラムに参加します。30人の参加者はバングラデシュに帰国後、日
本での経験や日本人参加者とのネットワークを通じて、未来の国造りを担い活
躍することが期待されています。
7月11日にはダッカで青年の壮行会が行われました。壮行会には教育省、財務
省などバングラデシュ政府機関からゲストを招き、プログラムの成功を祈って
青年を激励しました。
(JICA青年招へい概要)
http://www.jica.go.jp/activities/seisho/index.html
●「バ日二国間関係の発展」セミナー(7月7日・ダッカ)
バングラデシュ日本友好協会は、7月7日(木)、ナショナル・プレス・クラ
ブにおいて、「バ日二国間関係の発展」と題したセミナーを開催しました。
アーメド水資源大臣を始め、堀口大使、新井JICA所長、天田JBIC首席駐在員、
西川JETRO所長の他、ザミール元大使、バリATNバングラ首席顧問も講演されま
した。堀口大使は以下のスピーチを行いました。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/en/embassy/speeches/sp_bdjpfa070705.html
●ごみ処理マスタープラン引渡し式(7月5日・ダッカ)
ダッカ市役所とJICAは、ダッカ市のごみ処理計画「クリーン・ダッカ・マス
ター・プラン」を完成し、5日に市役所で引き渡し式が行われました。ブイヤ
ン地方自治・農村開発・協同組合大臣、ホサイン・ダッカ市長、堀口大使が出
席しました。堀口大使は以下のスピーチを行いました。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/en/embassy/speeches/sp_solidwaste050705.html
●バングラデシュ開発援助勉強会(7月5日・ダッカ)
7月5日、日本大使館会議室において、「対バングラデシュ国別援助計画・第
一次案を皆で徹底的に議論する!」とのテーマで、第25回開発援助勉強会が開
催されました。
対バングラデシュ国別援助計画は、今後数年間の我が国の対バングラデシュ支
援に関する基本的な援助方針となるもので、現在改定作業が進められていま
す。今回の勉強会では、在バングラデシュ大使館の紀谷経済協力班長から、現
地タスクフォースを代表して、この国別援助計画の第一次案について発表し、
これをもとに出席者間で意見交換が行われました。発表資料は次の通りです。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/bdmodel/doc/050705cap1stdraft.doc
(対バングラデシュ国別援助計画関連資料)
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/bdmodel/kunibetsu.html
[お知らせ]
●小冊子「日本とバングラデシュの橋渡しのために」
日本大使館では、ジア首相訪日を機に、昨年暮れに作成した「日本とバングラ
デシュの橋渡しのために」をアップデートしました。
堀口大使による「はじめに」及び目次は以下のとおりです。また、全文は以下
のウェブサイトに掲載されております。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/pdf/merumagabook.pdf
○はじめに バングラデシュと聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。日本では、貧困や
自然災害のイメージを持たれることが多いと思いますが、実際には、国連など
の国際会議で途上国の代弁者として活躍し、洋服や機械、更にはコンピュー
ターソフトなどの分野で急速に産業が成長し、更に開発問題への取り組みでも
マイクロ・ファイナンスなどの開発モデルを生み出すなど、大変ダイナミック
な国です。1971年の独立以来、バングラデシュと日本との関係は、政治・経済
・開発・文化といった様々な側面で大きく進展し、多くの日本人が同国との関
わりを深めています。
在バングラデシュ日本大使館では、2004年2月に、「日本・バングラデシュ
交流メールマガジン?日本とバングラデシュの橋渡しのために?」を創刊し、
バングラデシュに関する多岐に亘る情報を日本人の皆様にお伝えするととも
に、同国と関わりのある幅広い分野の方々からの寄稿をいただいてきました。
2005年7月のカレダ・ジア首相の我が国への公式訪問の機会に、これらを関連
資料とともに小冊子としてとりまとめました。
バングラデシュにご関心を持つ皆様が、この小冊子を通じて同国に対する理
解を深めていただければ嬉しく思います。
在バングラデシュ日本大使
堀口松城
2005年7月 ダッカにて
○目次
1.堀口大使メッセージ
2.駐バングラデシュ歴代大使の証言
3.特別寄稿
3.バングラデシュ案内
4.逢沢一郎外務副大臣 メルマガ・インタビュー
5.堀口大使講演
6.バングラデシュ話題集
7.対バングラデシュ経済協力
【3】青年海外協力隊リレー連載・第1回「国際協力のあり方」
(理数科教師 麻生有香)
バングラデシュ。
二年前、赴任する国が決った時、名前は聞いたことがあるが、どんな国かは全
く想像がつかなかった。バンコクを飛び立って2時間が過ぎただろうか、窓の
外に広がる風景は水に沈んだバングラデシュの大地だった。なんとなく予想は
していたが、いざ目の前に広がる景色を見ると、圧倒されてしまう。そんな驚
きと共に、バングラデシュに降り立った。
ダッカで一ヶ月の研修を終え、任地のマイメンシンへと赴任した。はじめの半
年は、この国の文化や風土、性質に慣れるのに精一杯で、意味もなく腹立たし
く感じる事も多かったが、時が流れていくにつれ、徐々にこの国に慣れる事が
でき、見える風景も変わってきた。
この国のペースに慣れてくると、活動のほうも少しずつ、進んでいくようにな
り、カウンターパートとの関係も、少しずつ良くなってきた。きっと、私自身
の気持ちの変化が大きかったのだと思う。
この二年間の活動の中で強く感じたことは、結局のところ彼ら自身が変化を求
めていないと何も変わらないということである。いくら、こちら側が何か少し
でも与え続けたとしても、受ける側のほうに意志や、変わろうとする気持ちが
なければ、何もしていないことと同じであるということ。彼らが必要としてい
ないことをいくら投げかけても届かないということ、届いたとしても定着はし
ないということである。
協力活動についても日本にいた頃よりもわかったと思うし、その難しさについ
ても実感した。
きっと、どんなことでもそうだと思うのだが、相手の要望や、望んでいること
を理解するのは相手側の気持ちを深く理解しないと無理であり、今の国際協力
が押し付けになっていないか、それが疑問である。
この国には、まだまだ問題は多いと思うが、それでも、やる気のあり、強い意
志を持つ人(先生)というのはどこの国にでもいるものであり、その人たちが
この国の将来を担っていくことで、この国の将来に少しでも希望の光が見えて
くるのかもしれない。
(麻生隊員は7月15日に帰国されました。)
(青年海外協力隊)
http://www.jica.go.jp/activities/jocv/
●本メールマガジンは、当地在留邦人の皆様及び希望者に送付しております。
本メールマガジンの配信開始・変更・中止のご希望がありましたら、編集部ま
でご連絡いただければ幸いです。
●本メールマガジンに対するご意見・ご感想、日本・バングラデシュ間の各種
交流事業等今後掲載する記事・情報に関するご示唆等をお待ちしております。
また、本メールマガジンの特別寄稿を執筆頂ける方を(自薦・他薦とも)募集
しております。お気軽に編集部までご連絡いただければ幸いです。
●バックナンバーは次のウェブサイトにてご覧になれます。
http://www.bd.emb-japan.go.jp/jp/mailMagazine/index.html
●編集部のメールアドレスは次の通りです(担当:永瀬・飴谷)。
mail@embjp.accesstel.net
発行:在バングラデシュ日本国大使館
Embassy of Japan in Bangladesh
Plot#5&7, Dutabash Road, Baridhara, Dhaka, Bangladesh
電話(880-2)881-0087
FAX(880-2)882-6737
http://www.bd.emb-japan.go.jp/
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