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草の根・人間の安全保障無償資金協力 署名式
−「エスド小児科病院建設計画」
及び「タラ郡農村女性のための食品加工研修・生産施設建設計画」−


 2013年3月21日、バングラデシュ人民共和国の首都ダッカ市の日本大使館において、草の根・人間の安全保障無償資金協力に関する贈与契約の署名式が行われました。佐渡島志郎駐バングラデシュ特命全権大使は、当地NGOである「経済社会開発団」代表と122,724米ドルを限度とする「エスド小児科病院建設計画」、同じく当地NGOである「女性の雇用創出センター」代表と122,906米ドルを限度とする「タラ郡農村女性のための食品加工研修・生産施設建設計画」に関する贈与契約を結びました。

  経済社会開発団(Eco-Social Development Organization (ESDO))は、1988年以降バングラデシュ北西部を中心に、保健・公共衛生・栄養分野をはじめとした活動を展開してきました。同団体は日本の協力を受け、バングラデシュ北西部に位置するタクルガオ県タクルガオ郡にて、小児科病院の建設を行います。同地では、医者一人あたりの人口が全国平均比およそ20倍となっているほか、小児科専門の病院が存在せず、住民に十分な医療が提供されていません。同地にて4年間総合病院を運営してきた同団体を支援することで、対象地域となるタクルガオ県及び隣接するポンチョゴル県の子供の医療環境の改善を目指します。

  女性の雇用創出センター(Woman Job Creation Center (WJCC))は1994年以降バングラデシュ南西部において、草の根レベルでの女性のリーダーシップ・経済的なエンパワーメント・権利・社会参画を推進してきました。今般の協力を通じ、同団体はシャトキラ県タラ郡に農村女性のための食品加工研修・生産施設を建設し、加工機材を整備します。女性の経済的自立手段が限られている同地域で同団体は農村女性のための職業訓練所を15年間運営してきましたが、農村女性が身に着けた能力を実際の所得改善につなげる上で課題に直面してきました。このような女性の声に応え、当該地域で収穫される原材料を衛生的に加工できる施設を建設することで、農村貧困女性の収入向上とバングラデシュにおける食の安全性向上に貢献することが見込まれます。

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