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草の根・人間の安全保障無償資金協力 署名式
−「シブゴンジ郡ジャガイモ貯蔵施設建設計画」及び
「ダムライ郡農業訓練所建設計画」−


 2014年3月13日、在バングラデシュ日本大使館で、草の根・人間の安全保障無償資金協力に関する贈与契約の署名式が行われました。佐渡島志郎駐バングラデシュ特命全権大使は、当地NGO「ジーマーク財団」代表と97,279米ドルを限度とする「シブゴンジ郡ジャガイモ貯蔵施設建設計画」、同じく当地NGO「開発計画団」代表と121,623米ドルを限度とする「ダムライ郡農業訓練所建設計画」に関する贈与契約を結びました。

 ジーマーク財団(GMark Foundation)は、2010年にコンサルタント会社「GMark Consulting」のCSR部門として設立されて以降、バングラデシュ北部を中心に農業支援をはじめとした活動を展開してきました。同団体は日本の協力を受け、ボグラ県シブゴンジ郡の7か所にジャガイモ貯蔵施設を建設し、その共同運営のために各サイトで貧困農民から成る組合の結成を指導します。同地では冷蔵施設が不足しているほか、保管料が高いため、貧困農家は収穫したジャガイモの大部分を直ちに市場で販売するか、適切に管理する設備のない家庭で保管せざるを得ない状況にあります。これは農家の利益を減少させる要因となってきました。農業セクター支援に経験豊富な同団体を支援することで、対象地域の農家の収穫後管理を改善させ、貧困緩和を目指します。

 開発計画団(Social Development Initiative (SDI))は1993年以降、農業・所得創出活動・災害時の緊急対応準備をはじめとした幅広い分野における活動を行っています。今般の協力を通じ、同団体はダッカ県ダムライ郡にて農業訓練所を建設します。バングラデシュの農業セクターは非効率的な上、農作物の生産には化学肥料や農薬が過度に使用されており、食の安全性の観点からも課題があります。このような状況を踏まえ、農業・畜産業の生産性や付加価値を向上させる方法を学ぶ場を提供し、有機肥料や生物農薬などの生産方法及びマーケティング方法に重点を置いた研修を実施することにより、農家の所得の改善、また同国の食の安全の向上に貢献することが期待されます。

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