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安全対策マニュアル

 

 

安全の手引き

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成21年2月

在バングラデシュ日本国大使館, ダッカ


 

 


 

 

目  次

 

はじめに

 

T 安全対策の基本的ポイント       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

 

 1.脅威の種類に応じた安全対策     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

 2.先行的な安全対策          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

 

U 当地における安全対策         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

 

 1.一般犯罪対策            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

 2.テロ・ゲリラ(誘拐・脅迫事件を含む)対策 ・・・・・・・・・・・・・・ 10

 3.その他安全対策           ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12

 

V 緊急事態対策             ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

 

1.平素から準備しておくこと      ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

 2.緊急事態が発生した場合の対応    ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14

 −緊急事態に備えてのチェック・リスト  ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

 

W 当国における安全情報         ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18

 

 1.一般情報              ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18

 2.警備会社情報            ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19

 3.当国の安全対策関連法令       ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20

 4.当国の日常「すべからず集」(被害を避けるために)・・・・・・・・・・・・ 21

 5.緊急連絡先電話番号         ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22

 

X 大使館よりの安全情報         ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25


 

 

はじめに

 海外においては、『自分の身は自分で守る』ことが原則と言われています。これまでは比較的治安の良いと言われて来た当地も治安が悪化傾向にあります。強盗等の被害に遭う邦人の方も多くなってきており、在留邦人の皆様にも身近な事件として真剣に受け止めていただく必要があると考えております。

 当国在留邦人数は平成20年10月1日現在493名(在留届提出分等)となっており、邦人の皆様は、ダッカ、チッタゴン等都市部のみならず、地方の隅々に至るまで広範囲に在留しておられます。皆様方におかれては、日頃より、個人として、また、所属先の企業・団体、或いは、ダッカ、チッタゴンに組織されている日本人会等組織として、種々安全対策に取り組んでおられるものと承知しております。

 大使館といたしましては、そうした皆様方の取り組みに資する上から、在留邦人の皆様一人一人が日常生活を送る上で、犯罪事件等に巻き込まれないための一つの指針として、また、緊急事態に際する最低限押さえておいて頂きたいポイントをこの小冊子にとりまとめました。

 勿論、ここで述べられていることはほとんどが言ってみれば常識的なことであり、またこれが全てでもありません。

 在留邦人の皆様が当地でより安全に生活していただくためには、これまでの当地の生活から得られた経験則や市販の安全対策マニュアルと共に本小冊子をご活用いただければと思います。

 なお、この小冊子はあくまでも在留邦人の皆様方の利用に供するために作成したものですので、その取り扱いには充分にご注意下さい。


 

T.安全対策の基本的ポイント 

1.脅威の種類に応じた安全対策

  安全対策の基本的なポイントは、脅威に応じた安全対策を心掛けることです。 その為には、『脅威』を種類別に区別して分析し、それぞれに応じた安全対策を考えていくと、対策方法が明確になります。

  ここでは脅威の種類を、(1)戦争、内乱、クーデター、(2)大災害等の緊急事態、(3)テロ及びゲリラ、(4)一般犯罪、の4種類に区分して考えてみます。

 (1)の事態は、政治や治安情勢が不穏な気配を見せ始める等の事前兆候がある一方で、一端発生すれば個々の自助努力で安全を確保することが困難という性格を有しています。(2)の事態は、ある程度予測可能であり、事態に応じた対策がとれますが、巻き込まれた場合には(1)と同様に個人では対応が難しいものです。(3)の脅威は、大部分が予測困難で突発的に発生するもので、個々の努力で予防することはなかなか困難ですが、普段からの注意により或る程度被害を避けることも可能であり、安全確保を第一に慎重な対応が求められるものと言えます。(4)の一般犯罪は発生後の対応の暇が無く最も頻繁且つ身近で発生する脅威ですが、個人が留意することによってある程度未然に防止することが出来る種類のもので、犯罪の発生に際しても個々の責任で対応する他は無いという性格を持っています。

  どの種類の脅威に対して最大の安全対策努力を傾注するかは、現地の治安情勢や個人がおかれた立場・状況などによっても異なります。治安の悪化が懸念される中、具体的な急迫した緊急事態が予見されない当地の現状に鑑みれば、一般在留邦人の皆様が最も注意される必要のある脅威は(3)の一般犯罪です。しかし、その他の脅威に対しても、心構えと共に、 安全対策を施しておくことは大変重要且つ必要なことです。

 

2.先行的な安全対策

  安全対策を行うに際しては、(1)未然に防ぐ心構え、(2)常日頃から不測の事態に備えての準備(予防対策)、(3)事件発生後の適切な対応、の3段階に整理して各段階でなすべきことを明らかにしておくことが大切です。特に重要なことは、(2)の予防対策について、必要十分な具体的安全対策施策を事前にしっかりと行っておくことです。

(1)未然に防ぐ心構え

  ◇常に慎重に落ち着いて細心な行動をとること

  ◇身の回りで普段とは違う兆候を察知すること

  ◇治安情報を出来るだけ幅広く収集すること

(2)常日頃から不測の事態への準備(予防対策)

  ◇防犯設備(自宅、事務所等)の整備

  ◇備蓄品(食料、水等)の準備及び貴重品(含:旅券、外貨現金等)の管理

◇情報収集手段の確保(テレビ、インターネット、ラジオ:FM、短波放送(ラジオ・ジャパン等)受信可能なもの)

◇自動車の整備点検(含:燃料の確保)

  ◇緊急連絡先(所属先・大使館・親しい友人/知人)・連絡手段の確保・確認

   ※ダッカ、チッタゴン日本人会会員の方は、各々日本人会で緊急連絡網を整備していますので、自分の連絡先が正しいか否かを常に確認しておいて下さい。なお、加入されていない方は、大使館、親しい友人・知人の連絡先を確認しておくようにして下さい。

※緊急連絡網は電話設置場所に備えるか、すぐ取り出せる場所に保管してださい。緊急連絡網は極力一種類にして、不足の所は個人で追記する、重要と思われる箇所はアンダーラインする等、使用しやすいよう工夫してください。日本人会名簿を複製して職場用にひとつ、予備用にひとつ備え置くと便利です。

  ◇国外脱出方法の確認(空路、陸路。空路の場合には、出国先、出国先入国査証の有無の確認、1年オープンの航空券の手配等)

  ◇各種保険への加入

   ※当地の保険システムは確立しているとは言えませんが、自動車保険、火災保険等一応の保険への加入は可能ですので、家主等とも相談の上、適当な保険に加入しておくことも検討してみては如何でしょうか。

(3)事件発生後の適切な対応

   被害届を遅滞なく最寄りの警察署に届けて下さい。また、些細な事件でも、大使館(警備班、領事班)への報告もお願い致します。邦人の方が巻き込まれた事件・事故に対しては、状況により大使館よりも治安当局に対し、邦人の生命・財産の安全確保の観点より再発防止の申し入れ等を行います。さらに、事件発生の状況を防犯対策の一環として在留邦人の皆様にお知らせし、防犯対策に役立てていただくことにもなります。

   なお、保険請求のための資料として、警察等に被害届を提出して被害証明書を入手することも大切です。

   ※被害届は、被害発生地の所轄暑に提出することが原則です。ご自宅、事務所等の所轄署を予め確認しておいて下さい。(所轄署名・電話番号は以下W.5.の通り)

U.当地における安全対策 

 2009年1月に政権に就いたアワミ連盟を中心とする連立政権成立後も、当地における全体的な治安が安定したとは言えません。政府は、一層の治安維持に取り組む姿勢を示していますが、なかなか目に見えて治安状況が向上してきているとは言い難い状況です。

 また、当地特有の暴力的ハルタルは2007年1月から2008年12月まで続いた非常事態宣言の下で減少し、現在も発生はありませんが、首都ダッカをはじめ、チッタゴンなどでも殺人、強盗、誘拐事件等の凶悪犯罪が依然として多発しています。また、昨年秋以降、テロリストが隠し持っていた大量の銃弾・弾薬も発見されています。

 こうした中、先に3種類に分類した脅威つき、各脅威への対策について以下の通り触れてみます。但し、「治安の悪い地域に近づかない」、「現地雇用者や使用人と良好な関係を築き、現地人等から個人的な恨みを買わない」、「平素から慎み深く細心な行動に心がける」、「出来るだけ目立たないようにする」と言った一般的事項に留意することは言うまでもありません。

1.一般犯罪対策

  非常事態宣言が解除されて以降、全般として犯罪は増加傾向にあり、邦人等外国人が被害に遭うケースは少ないものの、外国人居住区(バリダラ、グルシャン)でも強盗、窃盗などの犯罪の発生がみられます。一般犯罪については皆様にとって、特に留意すべき脅威という観点から、(1)住居における安全対策、(2)外出時における安全対策に区分して、それぞれの注意事項をあげてみます。

(1)住居における安全対策

   最近、グルシャン警察署管轄(グルシャン、バナニ、バリダラの3エリアで半径約1.5km)に届けられた外国人住居エリアの事件を見てみますと、強盗、侵入盗等の注意すべき犯罪も発生しています。

   従って、特に「侵入窃盗(居直り強盗)」、「使用人による窃盗」、「休暇期間中の盗難」を予防することが大切です。

<侵入窃盗(強盗)対処>

 侵入窃盗(強盗)は、場合によっては命に関わる惨事になりかねないので、特に注意が必要です。当地において侵入窃盗に入られたケースとしては、使用人の手引きによるものが多いようです。

 侵入窃盗の対策には、「泥棒の目標とならない」「泥棒に対して侵入困難と思わせる」「泥棒に侵入された場合には適切な対応をとる」の3つに分けて対策を講じる必要があります。

泥棒の目標とならない

○家主の人間性をよく把握する。

○使用人に恨みを買わないよう注意する(特に解雇時)。

○使用人を通じて、自らの情報が漏れ伝わることの無い様留意する。

 ※使用人の故意によるもののみならず、使用人が不用意に主人は旅行に行く、寝室で多額の金銭を見たことがある、と言った情報が漏れ伝わる傾向がある。

 ※使用人に、自分のことを第三者に口外しないよう日頃からよく指導する。

 ※“規則正しい生活”を使用人に悟られることも、間接的に使用人に情報を伝えていることになるので要注意。

 ※使用人に対して、自分の行動予定等について必要以上のことは言わない。

○使用人へ伝達する情報の内容に留意する。

 ※使用人の給料支払いに際して、「金は職場にいつも置いてあるので、事務所が閉まったから払えない」、使用人の金借の要求にも直ぐに応じるのではなく、「銀行から引き出して貸す」等答えると、使用人からこのような情報が第三者に伝わって効果あり。

○同じ行動パターンを取らない。

泥棒に対して侵入困難と思わせる

<独立家屋>

○住居の選択は、なるべく在留邦人、外国人が多い地区を選ぶ。

 ※三方が在留邦人や外国人居住家屋になっているものが好ましく、公園や空き地に隣接する家屋は要注意。また、最近は空き地への建築ラッシュを迎えており、当地では工事人が侵入盗を試みる事件が多いので要注意。

○外壁を強固にする。侵入者が乗り越え易い箇所は、障害物(鉄条網や忍び返し)で補強する。

○照明を設置して敷地内を明るくし、敷地内には警備員や番犬を置き不審者に対する警戒に努める。

 ※警備員を雇用する。但し、それだけで安心は禁物。警備員の居眠り防止策や定位置、邸内の見回り及び不審者発見時の対応要領等を要教育。

 ※番犬は雌犬がよく、放し飼いが効果あり。警備犬が殺されたら犯罪の事前兆候とも言われている。但し、狂犬病等の予防注射は確実に行う。

○住居侵入口の弱点を防止する。

 ※当地住居の共通的欠点として、クーラーが以前取り付けてあった箇所がベニヤ張りとなったままで侵入口として使用されやすいので補強する必要がある。

 ※当国窓グリルは一般的に細い。また、グリルが窓枠にしっかりとネジ止めに固定されていない物があるので要注意。窓グリルは窓の内側に取り付けた方が有効。

 ※当地家屋の窓グリル及び塀グリルは、デザインの複雑な物が多いようですが、デザインの複雑な物ほど溶接部位がたくさんあり、溶接部位はペンチ等で切断され易いようです。当地では、雨天日に侵入窃盗が多く発生しており、泥棒はグリルの切断音を雨音で消そうと考えるようです。

○2階部分への侵入を防止する。

 ※熱帯植物が2階部分まで伸びている家庭が多い。家主と相談の上で除去することが望ましい。庭にハシゴ等が放置され(特に乾期の家屋工事の際)、これを利用して2階部分に侵入されるケースがあるので要注意。<アパート>

○訪問者の身元確認

 *通例、各世帯毎ではなく、アパートとして門番・警備員を配置しているケースが多いと思われますが、訪問者を通すに際しては、全員必ずインターコム等で来訪者の氏名、目的を連絡させ、許可無き者は入場をさせないよう門番・警備員に常日頃より指示を徹底しておく必要があります。また、室内に入れる際には、直ちに扉を無造作に開けるのではなく、のぞき穴で相手の氏名、訪問目的を確認した上で入れることが肝心です。

<独立家屋・アパート共通>

○玄関、寝室扉の強固策(蝶番、チェーンロック等の設置)

 ※常日頃から、玄関、寝室ドアの施錠状況を確認する。当地家屋の寝室ドアは外開きの物が多いが、外開きは蝶番が壊されればいくら頑丈な施錠をしても無意味となるので、内開きとすることが望ましい。寝室内側からの横門鍵が安価で効果的。

○ベランダ、窓、屋上からの侵入防止

 ※地上に近い階の場合には、ベランダ、窓からの侵入、最上階の場合には、屋上からの侵入に十分注意する必要がありますので、窓グリルを取り付ける等の工夫が必要です。

泥棒に侵入された場合の適切な対応

○不審な兆候を察知したならば、主寝室(避難室)に待避し、物音がするからと言って不用意に様子を見に行かない。

○寝室から外部に電話等で連絡。

 ※平素から外部との緊急連絡が出来る電話は寝室にも設置する。携帯電話でも可。また、非常時連絡先についても確認しておくこと。

○泥棒と対峙したら、決して抵抗せず、両手を挙げて相手の目を見ずゆっくりとした動作で机やタンスの引き出し等に予め準備して置いたお金を出す。

 ※当地でも銃器の使用は珍しいことではありません。不用意に抵抗すると危険ですので呉々も注意して下さい。

<使用人による窃盗対策>

 日本人は使用人を上手く使い切れないことが多く、使用人を信頼しすぎて盗難されるケース、使用人の恨みを買って盗難されるケースの2通りがあります。在留邦人の紹介だから大丈夫、○○国大使館で働いていたから大丈夫と言った気の緩みで、金銭等の貴重品が盗難に遭うケースが見られます。

◆良い使用人を雇う

○使用人を雇うときは、一般的な公募によらず、信頼できる人から紹介を受ける。

 ※履歴書や身分証明書、家族、実家の連絡先など、使用人に関しての詳細な情報を収集しておく、後々の犯罪捜査に必要となる。

○貴重品等は使用人が容易に立ち入れない部屋等に保管する。

○常日頃からの使用人の言動に注意する。特に休暇前後の言動の変化に注意する。

◆適切な管理

○甘くならず、厳しすぎず、現地事情に詳しい人の例を参考にして適切に管理する。

 ※毅然とした態度をとり、雇用者は誰であるかをはっきりさせ、問題があればその都度指摘する。小さな契約違反等も見逃さず、いつも見ていると思わせることも必要。

○使用人のプライドを傷つけるような言動や行動はしない。

○使用人の相互のチェック体制を作る。

○複数の使用人を雇う場合は責任者を指定する。

◆物品等紛失後の適切な処置

○物品等が無くなったからと言って、直ぐに犯人扱いしない。

○物品等の置き場所を忘れたととぼけて、一緒に探させると物が出てくることもある。

○じっくりと調べて無くなっていることが確実である場合は、警察に届ける。

<休暇期間中の盗難予防>

 当地では、休暇で不在にしている期間中の盗難が多いようです。従って、上述した注意事項と関連して、休暇期間の対策を考えておくことが重要です。

行動日程

○使用人等に対して日程は早くから漏らさない。

警備体制は現行通りが原則

○使用人等に過度の長期休暇を与えない。

○警備員は不在間だけに限り雇用しない。

不在間、住居は完全閉鎖が原則

○使用人を住居に住まわせるのは、よほど信頼できる場合のみとする。

○住居の鍵を信頼できる知人に預け、時々住居の状況点検を依頼する。

自動車の管理

○職場か友人宅に保管することが望ましい。

○自動車の点検・整備はドライバーに任せず、友人等の監督の下で実施させる。勤務先か、知人宅に預けるのが望ましい。

貴重品等の適切な保管・管理

○貴重品は携行する。もしくは信頼できる友人に預ける。

○窓から見える電気製品等は、見えない箇所・部屋等に保管する。

連絡手段の確保

○異常事態発生時、誰に(友人等)連絡すべきかを使用人に明示しておく。

関係者以外の者の敷地内立入禁止

○使用人及び警備員に立ち入りを許可する者について明示しておく。

○留守中には、外装工事なども行わせない。

 ※ある邦人宅で、留守中に1階客間にあったビデオデッキ等が盗難される事件がありました。窓外から長い引っかけ棒のような物で引き寄せ、窓グリルの隙間からビデオデッキ等を盗んだものと考えられます。この際、この邦人宅では家壁の塗装工事を業者に依頼していました。

(2)外出時における安全対策

 外出時の留意事項は非常に多く、枚挙に暇がありませんので、最近、在留邦人及び外国人が外出中に被害にあった実例とともに教訓事項を挙げてみます。

今までの犯罪事例

○邦人女性がバリダラ内をリキシャで通行中、カバンをひったくられて奪われた際にリキシャから引き落とされ、負傷した。

○バリダラ内の外国人宅(アパート)で、鍵をしていなかった玄関から泥棒が侵入し、物品を盗んだ。アパートの警備員によると、泥棒はいかにもアパート内の使用人のような言動をしていたとのことであるが、警備員等アパート関係者の関与も疑われている。

○夜間、グルシャンの大通りを歩行中の外国人が、肩に掛けていたバッグをひったくられ奪われた。

○コックスバザールの宿泊施設で、外国人女性が宿泊施設従業員のバングラデシュ男性に暴行を受けた。

○ダッカ市内のホテルで、宿泊していた外国人の荷物が盗まれた。

教訓事項

○夜間の一人歩き、リキシャ、ベビータクシーの使用は外国人居住地区でも避ける。

○地理に不慣れな場合には、リキシャ、ベビータクシーを利用しない。

 ※リキシャ夫を水先案内人にすることは危険である。また、言葉の問題から目的地に到着しないことも度々ある。

○やむを得ずリキシャ、ベビータクシーを利用する場合には、ネックレス等の装飾品は身につけない。また、ハンドバッグの中には貴重品は入れない。

○マーケット等の人混みに駐車する際には、警戒処置を怠ることなく、また貴重品等は外部から見える状態で車内に放置しない。

○自転車やオートバイを路上や駐車場に駐車する場合は、頑強に施錠する。

○外国人居住区や一流ホテルでも、貴重品は身から離さない。

○ひったくりにあわないよう、バッグ等は道路とは反対側の肩、手に持つ。ひったくられた場合は、引きずられて怪我をしないようバッグを素早く手離す事も考えておく。

2.テロ・ゲリラ(誘拐、脅迫事件を含む)対策

  2001年9月の米中枢同時多発テロ以降、世界のいたるところでテロの危険性が叫ばれています。当地にもイスラム原理主義過激派などのテロ組織が存在しており、国際テロ組織とのつながりが指摘されているものもあります。テロは様々な形態で、予期せぬ形で発生することが多く、特に、ソフト・ターゲットが狙われやすい傾向にあるのは否定できないところです。従って、家族を含めて身辺はもとより、自宅、事務所等についても常に警戒を怠らないことが肝要です。

(1)誘拐

  最近は、外国人が誘拐される事件は発生していませんが、200510月には、邦人男性が軟禁され身代金を要求される事件が発生しており、邦人を対象とした誘拐事件発生の可能性は、今後もあるものと考えられます。

   また、バングラデシュ人を対象とした誘拐事件については、全土で多数報道されており、富裕層を対象とした身代金目的のもの、貧困層の年少者を対象とした労働力搾取目的のもの、政党支持者を対象とした政治目的のものがあります。

 (イ)毎日同じ行動パターンを取らない(通勤・通学経路、出社・退社時間等)

 (ロ)(最も同じ行動パターンになりやすい)自宅や勤務先付近等で発生する確率が高いので特に注意する。

 (ハ)(当地では外国人というだけで好奇の目でみられがちですが、それでも)目立たないよう、なるべく現地にとけ込んだ行動をとる。

 (ニ)(情報源となるような)出張、休暇を含む日程を、特に外部の者には無造作に且つ前広に教えないようにする。

 (ホ)子供の学校への登校時に学校のスクールバスを利用している場合、バスの運行が遅れると、子供だけ外で待つ場合もあるが、保護者がバス到着まで一緒に待つことが必要。

(2)脅迫

特定会社・団体のみならず、個人も標的になりますので、単なる嫌がらせ目的の場合もありますが、いかなる形であれ脅迫を受けた場合には、軽く受け流すことなく、慎重に対応する必要があります。なお、対応におけるポイントは次の通りです。

 (イ)(特に脅迫を受けた際には)パニックにならず落ち着いて対応する

 (ロ)(脅迫の事実は)最小限の関係者以外には絶対に口外しない

 (ハ)(脅迫の)目的を見極める(何らかの要求を伴っているか否か)

 (ニ)(脅迫の内容を精査した上で脅迫が)実行されにくい対応を考える

 (ホ)思いつきの判断では対応しない

(3)爆発物(不審物)

   2003年6月にはダッカ日本人学校で爆発物が発見され、日本人にとっても身近な問題として対処して行く状況になっております。テロ組織が関与しているか否かを含め背後関係については不明な点がありますが、爆発物につきましては、「触らない、蹴飛ばさない、踏まない」が原則と言われておりますので、不審物を発見した際には、速やかに現場を離れ、警察に連絡する等の措置を行って下さい。また、爆弾を仕掛けた等の通報があった際には、偽の通報であると頭から決めてかからないで、その場を速やかに離れる等迅速且つ慎重に対処して下さい。

(4)チッタゴン丘陵地帯

   チッタゴン丘陵地帯では、1997年に政府と先住少数民族との間で和平協定が締結されましたが、歴史的に少数民族の武装グループと軍、ベンガル人入植者と少数民族、少数民族間での対立があることから、治安情勢が安定しているとは言えません。同地域に渡航される際には、事前に情勢をフォローし、安全対策を十分取った上で慎重な行動を心がけて下さい。

(5)暴動

   当国においては、平和的に発生したデモ・集会が突然暴徒化することもよくありますので、十分な注意が必要です。過去には、ダッカ市内で邦人が乗車した車輌が渋滞に巻き込まれている最中にデモ隊により投石を受けフロントガラス等を破損した事例も発生しています。

   基本的には「政治集会、政治デモ等群衆には安易に近づかない」ことを念頭に行動することが肝要ですが、万が一、そうしたデモ、集会に巻き込まれた場合には、直ちにその場を離れ、身の安全を第一に慎重な行動をとるようにして下さい。また、現場より自宅、事務所等への移動に際しては、万一に備えて日頃より複数のルートを検討しておくことも必要です。

3.その他安全対策

(1) ハルタル

  最近は実施されていないハルタルですが、過去には大規模なハルタル、デモ等で、様々な被害が報告されています。ハルタルが実施されるとの情報に接した時は、その動向に注意して出来るだけ外出を控え、危険な場所に近づかないことが大切です。また、ダッカにおいては、ダッカ大学周辺やファームゲート付近、モハカリ地区においては、ハルタル中に暴力沙汰が発生することがあります。外出中に状況の異変に気づいた場合は、経路を変更する等臨機の措置が必要となりますので、日頃より複数の経路を念頭においておくことも大切です。

 ※ハルタルの際は、通行中の車両が投石を受けるケースが多く見られます。また、デモ等の実施場所付近では、車両通行止めの規制や、過度の渋滞に巻き込まれ道路上で2〜3時間の缶詰状態になることもあります。なお、大使館より、ハルタル実施の情報を領事部に登録されているeメール・アドレス宛に直接提供していますが、個人においても、各種報道等に気を付けて下さい。

(2)交通事故

   当国の交通事情は劣悪であり、運転手のマナーも悪いので、自己防衛のためにも充分な注意が必要です。ダッカ市内では、最近は特に渋滞がひどく、道路を逆走する車輌も多く見られますので、自分で運転することは極力避けて下さい。また、リキシャ、ベビータクシー等の急激な方向転換、歩行者の道路への飛び出しに注意するとともに、飲酒運転は絶対に行わないようにしましょう。ドライバーを雇用されていることが多いかと思われますが、日頃からドライバーに対しては防衛運転を行うように指導してください。

   人身事故を起こした場合は、群衆に取り囲まれることが多く、身動きがとれなくなることも負いので、取り敢えず事故現場を離れ、大使館やその他の安全な場所に避難して自分の身の安全を確保した上で、警察に届ける等の事故処理を行うことも一案です。

 ※最近、ダッカと郊外を結ぶハイウェイでの車両事故が急増しています。特にハイウェイでは、積載量を遙かに超えたトラック、大型バスが追い抜きを掛け、復元力がないために元の車線に戻れず、反対車線を走ってくるトラック等と正面衝突する事故が多く発生していますので、十分な注意が必要です。

(3)サイクロン・洪水

   外国人の居住する地域については、最近は大きな被害はありません。しかし、地方においてはサイクロンや洪水発生時期の移動は注意が必要です。サイクロン、洪水に対しては、緊急事態の自宅待機に応じた準備をしておけば良いでしょう。更に、食料・水等の確保はもちろんのこと、停電対策も行っておく必要があるでしょう。

V.緊急事態対策

  現在、当国において、戦争、内乱、クーデター等の発生は予測されませんが、政治面・治安面で不安定要因が存在していることは否定できません。従って、過剰に反応する必要はありませんが、万一の緊急事態を想定して、日頃から物心両面の準備を行うことは必要なことです。デモ等が暴動に発展する危険性も十分想定しておく必要があります。いずれにしても、緊急事態の発生までには何らかの事前兆候がありますので、政治・治安情勢を見極める必要があります。

  大使館においては、普段から治安情報等に関する情報収集・分析を行っていますので、緊急事態の発生を認知した場合、或いは発生が予測される場合には、速やかに、取り得る手段を講じて皆様に通報いたします。

   また、緊急時には、大使館としても全力で皆様の安否確認に努めますので、ご協力をお願い致します。確認のベースになるのは「在留届」ですので、提出の励行をお願い致します。特に、提出後、住所、電話・FAX番号・eメール・アドレス等の変更、同居家族の追加、帰国等が発生した場合についても忘れずに領事部への通報を励行して下さい。また、複数の方が所属している企業・団体等につきましては、各々とりまとめの上、大使館までご一報されるようお願い致します。

 

1.平素から準備しておくこと

(1)情報の収集

   新聞、テレビ、インターネット、友人、大使館よりの邦人安全情報等を通じ平素から治安情報を幅広く収集しておくこと

(2)所在の明確化・連絡先の確認

   外出、旅行の際は、家族、同僚等信頼のおける身近な関係者に所在・連絡先を伝えておく、また、緊急時の連絡先として、親しい友人、大使館等の緊急連絡先を予め把握しておくことが必要です。

(3)チェックリストの作成

   後述の「緊急事態に備えてのチェックリスト」を参照して下さい。

 

2.緊急事態が発生した場合の対応

(1)連絡方法

   大使館では緊急対策本部を設置し、皆様への安否確認、情報提供等を行うとともに、自宅待機、国外退避のタイミング等につき概ね以下の方法で連絡致します。

(イ)通常電話回線による連絡が可能な場合

   大使館領事部(consular@embjp.accesstel.net)にeメール・アドレスを登録されている皆様には大使館より直接通報を行います。また、ダッカ日本人会、チッタゴン日本人会に加入されている皆様には、緊急連絡網を通じて行います。なお、どちらの日本人会にも加入されていない方に対しては、大使館より在留届に記載されている連絡先に連絡致します。住所、携帯番号等が変更になった場合には大使館への連絡をお願いします。

(ロ)通常電話回線による連絡が困難な場合

(i)メッセンジャー、使用人等を利用したメモによる伝令

ii)ダッカ市内については、FM放送(周波数88.5MHz)を利用し情報の提供を行います。受信可能地域は日本大使館(本館:バリダラ)を中心とした半径約15km程度(北はZIA国際空港、南はショナルガオンホテル、西はIDBビル(旧JICA事務所)程度)です。

iii)NHKの海外放送(ラジオ・ジャパン)を通じて各種情報を発出致します。

※受信には6MHzから21MHzの周波数が受信できるラジオをご用意下さい。

「NHKワールド・ラジオ日本」周波数表(2009年3月29日まで有効なものです。)

(当地時間)     (言 語)      (周波数)

08:00     日本語       12045kHz

〜11:00

21:00     日本語       15325kHz

〜23:00

(2)自宅待機

   そもそも緊急事態時の外出自体が困難且つ危険ですので、ある程度の期間、自宅待機を余儀なくされる場合が想定されます。その為の飲料水、食糧等はもとより、生活用品の備蓄についても平素より準備しておく必要があります。特に、食糧については、賞味期限に注意しながら適宜買い換える等の措置が必要となってきます。

   また、大使館を含む外部との連絡体制の確保についても、日頃より十分検討しておく必要があります。大使館への在留届の提出はもとより、住所・電話番号に変更が生じた際には必ず変更につき大使館までご連絡下さい。複数の邦人の方と常時連絡を取り合う等の工夫も必要です。また、使用人等をメッセンジャーとして使う伝令通信も検討しておいて下さい。

(3)国外脱出・国外退去

   国外退避のタイミングにつきましては、状況の推移を見ながら大使館より上記連絡方法により皆様にご連絡致しますが、危険を察知した段階で、皆様の判断で退避の方策を予め検討しておくようお願い致します。特に、婦女子、老齢者、病人等に関しては、早めの措置が肝要です。

   なお、当国より国外に待避する方法としては、陸路でインド(コルカタ)、空路でインド、ネパールへの出国も想定できますが、タイ、マレーシア、シンガポール、香港への出国が現実的と考えられます。出国先によっては、査証の取得の有無を予め確認しておくことも必要です。また、空路については、情勢が緊迫してくると商用便の運行自体が困難になりますので、運行状況を航空会社より確認しながら、出来るだけ商用便が運行している内に待避することが肝要となってきます。

    但し、治安情勢が急激に悪化し、緊迫した情勢になりますと、空港へ向かうことすら危険と判断される場合も想定されます。万が一、脱出のタイミングを失した場合には、大使館より指示する場所にまず集結して安全を確保することになります。

 


 

 


 

緊急事態に備えてのチェック・リスト

『在留邦人配布用』

 

1.旅券

  旅券については、常時6カ月以上の残存有効期間があることを確認しておいてください(6カ月以下の場合には当大使館に新規発給の申請をしてください)。旅券の最終頁の「所持人記載欄」は漏れなく記載しておいてください。下段に血液型(blood type)何型と記入しておいてください。家族で在留されている方は、家族の分として一括して保管しておいて下さい。また、旅券・査証のカラーコピーを複数用意しておくと便利です。なお、当国における外国人登録証明書、滞在許可証等はいつでも持ち出せる状態にしておいてください。出国許可や再入国許可(これら許可が必要な場合)は常に有効なものとしておくことが必要です。

2.現金、貴金属、貯金通帳等の有価証券、クレジット・カード

  これらのものは、緊急時には旅券同様すぐ持ち出せるよう保管しておいてください。現金は家族全員が10日間程度生活できる外貨及び当座必要な現地通貨を予め用意しておくことをおすすめします(ただし、当国は通貨持ち出し制限がありますので注意してください。)。なお、出国する場合の出国税及び空港使用税(これらが必要な場合)の用意も必要です。

 

3.自動車の整備と燃料の補給

  避難等の移動や邦人間の連絡などに際し、自動車が不可欠となります。

(1)自動車をお持ちの方はタイヤ、ライト、エンジン、バッテリー等について常時整備しておくよう心がけてください。

(2)燃料は常に満タンの状態で使用することに努め、半分になったら給油する習慣を付けることが肝要です。

(3)車内には、常時、懐中電灯、地図、ティッシュ等を備えおきください。

(4)なお、自動車を持っていない方は、近くに住む自動車を持っている人と

平素から連絡をとり、必要な場合に同乗できるよう相談しておいてください。

 

4.携行品の準備

  避難場所への移動を必要とする事態に備え、上記1.〜3.に加え次の携行品を備えて、すぐ持ち出せるようにしてください。

(1)衣類・着替え

(長袖・長ズボンが賢明。行動に便利で、殊更人目を引くような華美なものでないもの、麻、綿等吸湿性、耐暑性に富む素材が望ましい。)

(2)履き物(行動に便利で靴底の厚い頑丈なもの)

(3)洗面用具(タオル、歯磨きセット、石鹸等)

(4)非常用食料等

   しばらく自宅待機する場合も想定して、米、調味料、缶詰類、インスタント食品、粉ミルク等の保存食及びミネラルウォーターを家族全員が10日間程度生活できる量を準備しておいてください。一時避難の目的で自宅から他の場所へ避難する際にはこの中からインスタント食品、缶詰類、粉ミルクを、また、ミネラルウォーターを入れた水筒(大型が望ましい)を携行するようにしてください。

(5)医薬品

 家庭用常備薬の他、常用薬、外傷薬、消毒用石鹸、衛生綿、包帯、絆創膏。

(6)ラジオ

   NHK海外放送(ラジオ・ジャパン)、BBCVOA等の短波放送が受信できる電池使用のもの(電池の予備も忘れないようにしてください)。

(7)その他

   懐中電灯、予備の強力バッテリー、ライター、ロウソク、マッチ、ナイフ、缶切り、栓抜き、紙製の食器、割り箸、固形燃料、簡単な炊事用具、可能ならヘルメット、防災頭巾(応急的に椅子に敷くクッションでも可)。

 


 

W.当国における安全情報 

1.一般情報

(1)特に注意を要する地域

チッタゴン丘陵地帯

 (外務省の渡航情報「渡航の是非を検討して下さい」発出中)

国境から5マイルの地域

軍の施設がある地域

カントンメント(軍の駐屯地)内に入ることは規制されていますが、間違って中に入ってしまうケースがあります。ある外国人が、深夜に車を運転していて道に迷い、いつの間にかカントンメントの中に入っていまい、留置場の中で一晩を明かしたという事件もあります。

(2)写真撮影を制限している地域

空港、港湾施設

発電所

ラジオ、テレビ局、衛星局

(3)犯罪に巻き込まれやすいとされる地域(ダッカ市内)

外国人居住地区内のマーケット及びニューマーケット、グリスタン(国立 競技場)の2つのマーケット地区

○通行人を狙ったポケットスリ、ひったくり等が多発。

ダッカ大学付近

○突発的に学生同士の衝突事件、銃器を使用した抗争が発生する。

ファームゲート(ニューエアポート道路沿い)、モハカリバス停及びモハカリ交差点(マイメンシン道路沿い)、モティジール(商業地区)。

○反政府活動実施の際には、道路封鎖に伴う交通渋滞及び通行中の車両が投石を受けるケースが多々ある。

テジガオン(縫製工場地区)。

○縫製業労働者が賃上げなどを求めて度々デモを実施する。

ダッカ市内のオールドダッカ地区(外国人がしばしば観光目的で訪れる地区)。

○一般的に治安が良くない。また、リキシャによる混雑が日常的であり、地区内での車両通行は困難を伴う。

ダッカ・スタジアム周辺

○サッカーの試合等のスポーツに関係する衝突事件が発生。

ナショナルモスク周辺

○毎週金曜日の昼には多数がお祈りに集まっており、その後の説教で暴徒化する可能性がある。

2.警備会社情報

 最近、当地においても警備会社が増えてきましたが、これらは警備員派遣会社の域を出るものではなく、これら警備会社を全面的に信頼することはできません。

契約時に警備員の事故に関する保証は警備会社側にあること、警備会社は警備員の派遣と警備員の監督に責任があること等を明確にさせるとともに、夜間パトロール巡察等の警備員派遣以外の警備サービスはどのようになっているか、不在時に事故があった場合の補償はどこまでするのか等を、警備会社と詰めておくことが重要です。また、警備会社の警備員と言ってもしっかりと教育を受けているわけではないので、自分なりの警備教育、他の使用人を通じての監督が必要です。当地での主な警備会社としては以下の会社がありますが、契約に関しては個人、企業で再度しっかり会社概要や契約内容を確認する必要があります。

G4S Bangladesh (Group-4)

 【住所】22 Progati Sharani Block-J, Baridhara, Dhaka

 【 TEL】9887316〜18

 【概要】日本大使館館員住居、ダッカ日本人学校、アメリカ大使館事務所及び同大使館館員住居等で警備を実施。無線機、携帯電話を活用し、初動体制の確立を図っている。

SECUREX PRIVATE LTD

 【住所】 22C, ROAD 4, BANANI, DHAKA

 【 TEL9880814, 8821230, 9894621, 9894386

【概要】JICA事務所、アメリカンスクール等の警備を実施中。巡回パトロール:車両で1日3〜4回。巡回時計及び無線機を装備。

3.当国の安全対策関連法令

  ここでは、在留邦人の皆様が知っておかれた方がよい法令について、概要を説明します。

(1)麻薬取締法(Narcotics Control Act) 

   禁止薬物の種類及び量により刑が異なるが、例えば、ヘロイン、コカイン及びコカよりの派生物の量が25グラム以上の場合(保持、輸入等)、死刑もしくは終身刑に処せられる等、日本とは比べものにならないほど厳格な罰則規定がありますので、当たり前のことですが興味本位でも絶対に手を出さないようにしてください。

(2)交通関係法令

   バングラデシュ警察には、緊急事態に際して、当国にある私有車を徴用できるという車両緊急徴用法(リクイジション法: Requisition Act)があります。当地警察では、ハルタル、選挙、大規模な政治集会及びその他の騒擾状態等の緊急事態に際してジープ、マイクロバス、ハイエース等の車輌(一般乗用車は少ない)を(最大1週間)徴用出来るものとしています。警察の緊急事態の解釈で国際会議等到底緊急事態とは想定し得ない状況においても、本法を適用しているケースが見られました。日本人が同乗していると徴用されることが少ない一方、特に現地人ドライバーが運転している場合に徴用されるケースが見られましたが、最近ではほとんど見られなくなりました。

(なお、本件につきましては、過去に大使が当国法務大臣に対して、本法律に基づく外国車輌の徴用を控えるべきとの申し入れを行ったのに対し、同大臣よりも外国(法)人は警察の徴用を断固拒否すべきである旨の回答を得ております。従いまして、今後徴用されそうなケースに遭遇した際には、「法務大臣が断固拒否するよう明言している」として拒否するとの対応が可能ですので、運転手、現地職員等へも指導をお願い致します。それにも係わらず官憲が徴用を強行するような場合には、当館警備担当、領事担当までご一報下さい。)

   また、当国では「12人乗り以上のマイクロバスは事前に通行経路を警察当局に届けること」という交通法令もあるようですので、ご注意下さい。

(3)通関関連法令

   持ち出し禁止製品の定義は大変難しいところですが、一般的にブラック・ストーン及びブロンズで造られた仏像類、象牙、ベンガル虎の皮等(ワシントン条約で禁止)の持ち出しは出来ません。

   特に当国では、ブロンズやブラック・ストーンの仏像(宗教に関するもの)に対する持ち出し禁止措置は厳しいようです。

   また、金及び銀の不正持ち込みについては、特別権限法違反に該当し、麻薬同様に極刑もあり得ます。ちなみに、金・銀の場合200グラムまでが免税、2キログラムまでは税関申告をして税金を払えば持ち込み可能です。1996年日本人旅行者が3kgの金塊を体に隠して持ち込もうとして税関で逮捕され、裁判の結果、懲役5年の判決を受けています。

4.当国の日常「すべからず集」(被害を避けるために)

なるべく目立たないようにする

  *当国では、外国人というだけで目立ってしまいますが、なるべく目立たないようにすることが、誘拐を含めて犯罪から身を守る一つの有効な手段となります。

女性が外出する際には、露出度の大きいもの、刺激的な服装はしない。華美な装飾品は身につけない。

特に公の場で宗教的・政治的な論争はしない。

特定スポーツ(サッカー、クリケット等)に対して不必要な加担はしない。

現地人の「ノー・プロブレム」、「オーケー」は信用しない。内容を理解せずに言っていることが多い。

手荷物は絶対に身体の近くから離さない。

夜間の一人歩きは絶対せず、リキシャ、ベビータクシーを極力利用しない。

不用意に名刺を渡さない。また、特に自宅、携帯電話番号は容易に教えない。

自宅で、商談、事故の示談等は行わない。

不自然なまでに親切な人には容易に信用しない・気を許さない。

飲酒運転はしない。(夕食会など)

夜間郊外バスや夜行列車の利用は極力避ける。

  特に夜行バスの場合、交通事故の危険に加え、強盗団(ダコイト)からの被害を受ける可能性が非常に高いといえます。

国内河川を運行するランチ(Launch)と呼ばれる長距離乗客船は一般大衆の間で広く利用されていますが、安全性に問題がある設計に加え、往々にして定員を遙かに上回る乗客を乗せる為、暴風雨時の沈没事故が頻発していますので、真にやむを得ない場合を除き使用は控える。

5.緊急連絡先電話番号

(1)ダッカ(市外局番02)

(イ)警察

・ダッカ首都圏警察本部 (DHAKA METROPOLITAN POLICE) : 712400098615551

・緊急:999

・コントロールルーム:966540786143008616657

・ダッカ市内警察署: Gulshan 98802349895826 Tejgaon 91194449119467 Dhanmondi 8631942 Mirpur 90010009001001 Uttara 8914126  Motijheel 9571000 Badda 98974759882652 Ramna 9350468 Khilgao 7219090 Kotwali7116255 Cantonment 88292678829179 Mohammodpur 911994391119960 Demra 7401155 Lalbagh 7316300 Sobujbag 72193447219988 Shampur 7410691 Kamrangirchar 7320323 Hazaribagh 9669900 Pallabi 8015122  Kafrul 98717718751066 Sutrapur 7116233  Shaha Ali 8060555  Adabor 9133265  Shahbagh 9676699  Tejgaon I/A 8836472  New Market 8631942  Paltan 9360802  JatrabariKadamtali 7419505  Airport 8951281  Khilkheth 8919364  Uttar Khan 8931888  Dakkhin Khan 8931777  Turag 8914664 Darus Salam 8032333  

(ロ)医療機関ガイド

医師・医療機関リスト  

大使館の医務官に相談して入手することができる。
 邦人にとって設備・衛生面から充分に満足できる施設は極めて少ないが、邦人がよく利用していて比較的安心して受診できる医療機関は次のとおりである。

(a)クリニック(ABC順)

1.       Dr. M. A. Wahab's Clinic (内科)
House No.3, Road No.12, Baridhara Tel. 882-1454, 882-7553
  (アメリカン・インターナショナルスクール学校医、ドイツ大使館顧問医。英語・独語 可。専門は内科一般・内分泌内科・感染症科。)

2.       Memory Diagnostic Centre / Dr. Masudur Rahaman (内科)
82 Outer Circular Road, Bara, Moghbazar Tel. 831-2127
  (日本人学校医。日本語可。専門は呼吸器内科)

3.       Retina Foundation & Eye Center / Dr. Niaz Rahman( 眼科)
House No.17, Road No. 109, Gulshan Tel. 988-4566
  (網膜専門医)

(b)病院(ABC順)

1.       Aichi Hospital / Dr. Moazzem Hossain (小児科・小児外科・一般外科)
House 13, Eshakha Ave., Sector-6, Uttara Tel. 891-6290 
(日本語が堪能で病院に常駐している為、緊急時の信頼性は高い(救急車有り)。産婦人科、整形外科・脳外科・耳鼻科を併設。付属の医学大学を持つ。

2.       Apollo Hospitals(救急対応可) (インドのApollo Hospitals 系列の総合病院。)            Plot 81,Block E, Bashundhara R/A  Tel. 989-1661                                            循環器科のDr.A.H.M. Waliul Islamは日本語可。

3.       JBFH( Japan Bangradesh Friendship Hospital ) / Dr. Sarder Nayeem 他2名
House55, Rd. 3/A, Dhanmondi Satmasjid Rd. Tel.962277, 9664028, 9664029
(外科系総合病院。日本語を話す3人の医師がいる。新築の近代的で清潔な病院。手術設備・エックス線・超音波設備あり。小児科・耳鼻咽喉科・整形外科・産婦人科等外来あり。

4.       Yamagata Dhaka Friendship Hospital / Dr. Ekhlasur Rahman (整形外科・歯科)
6/7 Block-A, Lalmatia Tel. 9129354
(日本語可。打撲・骨折・外傷などの整形外科病院。午後から内科検査も可能(予約が必要)。入院可(日本人の利用多い)。耳鼻科・産婦人科・眼科等、その他の科の診療も専門医を呼んでくれるので可能。病院提携の検査センターで各種レントゲン・CT・MIR・エコー等も検査可能。

(c)歯科

1.       Sapporo Dental Care / Dr. M.A. Hannan (日本語可)
House 17, Rd No.11, Block G, Banani   Tel. 882-7878, 9873035

2.       Dr.M.R.Molla (日本語可)                                                              69,Satmasjid Rd. (1F), Dhanmondi  Tel.811-2093                Dr.M.R.Mollaはダッカ大学歯学部助教授。                                                                         

3.       Johnson Dental Clinic/Dr. David Johnson                                                           House No.52, Road No.11, Banani  Tel. 882-2849                   Dr. David Johnsonはダッカ在住17年の米国人歯科医)。24時間以内の予約キャンセルは、キャンセル料(アメリカでは一般的)を請求される。

※緊急時の対応と措置  

当地では大学病院や公的医療機関でもスタッフ、システムにおいて不備のことが少なくなく、緊急時や重症の場合は、緊急医療サービス AEA International SOS や、各自加入している海外旅行障害保険の緊急移送サービスを利用してバンコク、シンガポールの施設の整った医療機関で治療を受けることが望ましい。

(ニ)在バングラデシュ日本国大使館

 (i)本館事務所( Plot No. 5 & 7, Dutabash Road, Baridhara, Dhaka

    *開館時間:午前9時〜午後12時30分、午後1時30分〜午後6時00分

    *領事窓口時間:午前9時〜午後12時30分、午後1時30分〜午後5時

    * TEL 881-0087 Fax 882-6737988-2700(領事部専用)

ii)緊急時の連絡先

特に、閉館時、週末(金、土)、祝日等における事件・事故等緊急のご用件(含:旅 券紛失)の場合には、当番者(携帯電話 :01713−037822)乃至領事担当(携帯電話:01713−037811/01713−037814)にご連絡下さい。

(2)チッタゴン(市外局番031)

(イ)警察

・チッタゴン警察本部 (Chittagong Metropolitan Police)   031-624100

・ポリスコントロールルーム 031-639022

(ハ)病院

Holy Crescent Hospital

TEL 031-616001-4,620025-8

・チッタゴン医科大学付属病院 (Chittagong Medical College Hospital)

TEL 031-616891-4

(ニ)チッタゴン名誉総領事(Mr. Muhammad Nurul Islam

住所:Osman Court, 70 Agrabad Commercial Area, Chittagong 4100

TEL 031-710673-4  Fax 031-713221

 

X.大使館よりの安全情報 

1.Eメール

  ハルタル等の治安情報を、eメール・アドレスを領事部に登録されている方には直接送信しております(日本語のみ)。eメール・アドレスをお持ちの方は、早めに大使館領事部までお届け下さい。また、アドレスの変更等につきましても、随時ご連絡願います。領事部のメール・アドレスは次の通りです。

      consular@embjp.accesstel.net

  なお、eメールをお持ちでない方には、クーリエサービスで安全情報をお送りしておりますが、FAXでの送信も可能ですので、ご希望の方はFAX番号をお知らせ下さい。

2.大使館ホームページ

  大使館ではホームページを作成し、広報文化関係のみならず、安全情報や治安情報等も掲載して

いますのでご参照ください。

        http:www.bd.emb-japan.go.jp

3.防犯ビデオの貸し出し

  各種防犯ビデオを皆様に貸し出しておりますので、ご利用下さい。

【参考】渡航情報の発出

  1.外務省では、海外における日本人の安全対策の一環として、特定の国又は地域の治安や安全性に関する各種の情報提供を行っています。その中でも特に、治安の激しい悪化や災害、騒乱、その他の緊急事態が発生したり、または、その可能性が高まっていると判断される場合には、当該国又は地域の治安状況等を4段階に区分して「十分注意して下さい」、「渡航の是非を検討して下さい」、「渡航の延期を勧告します」、「退避を勧告します」の「渡航情報」を発出しています。

  2.当国には、チッタゴン丘陵地帯全域に対し、「渡航の是非を検討して下さい」、それ以外の地域には「十分注意して下さい」を発出しております。なお、「渡航情報」は、法令上の強制上力をもって渡航を禁止したり、退避を命令したりするものではありません。渡航や滞在にあたり、観光や経済活動等の目的を踏まえ、いずれにしても「自分の身は自分で守る」との心構えを持って情報収集や安全対策に努めてください。

   ※「渡航情報:十分注意して下さい」とは:

     当該国 (地域)への渡航、滞在に当たって特別な注意が必要であることを示し、危険を避けるようにすすめるもの。

   ※「渡航情報:渡航の是非を検討して下さい」とは

   当該国(地域)への渡航に関し、渡航の是非を含めた検討を真剣に行い、渡航する場合には、十分な安全措置を講じることをすすめるもの。

   ※なお、この「海外危険情報」は、随時、見直し等改定いたします。最新情報は、外務省海外安全ホームページ(http://m.anzen.mofa.go.jp/mbhazardinfo.aspに掲載されております。

 

Copyright© Embassy of Japan in Bangladesh, Plot No. 5 & 7, Dutabash Road, Baridhara, Dhaka-1212.  Tel: +88-02-8810087